本コラムは、伝染病予防の備え(2009年4月19日)の続編です。
人から人へ感染する新型インフルエンザです!【要注意】
アメリカとメキシコで、ブタインフルエンザ(N1H1型)が人から人への感染して、どんどん広がっているとのニュースが入りました。
ちょうど、GWを利用して海外旅行を楽しむ人達が増える時期です。
日本に帰国してきた人が、歓迎されないお土産を持ってくるのは避けられないと見たほうが良いだろう。
この時期にインフルエンザは流行しにくいのに、感染が広がりやすい時期です。
意図的にやったとすれば、絶妙なタイミングです。
こういう場合、政府関係者は市民がパニックするのを防ぐために楽観的な観測を口にしますが、それこそ感染爆発を食い止める機会を失うこととなりますので、最悪時を想定して、食糧や医療品を備蓄して、流通の滞留に伴う物資不足に備えてほしい。
まず必要なのは正確な情報です。
映画『感染列島』で、以下のことを明らかにするのが重要だとされていました。
(1) ウイルスの感染経路の解明
(2) ウイルスの振る舞い(どういう症状が出て、病気が進むのか)
(3) ウイルスの正体
(4) ワクチンの開発
これに関連した情報が、厚生労働省のHP 報道発表資料から入手可能です。
メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について (2009年04月25日)
別紙 この内容が現段階の正確な情報です
※2009/04/26追記 厚生労働省のHPにアクセスが集中することが予想されます。
万が一に備えて、このブログにも別紙(PDFファイル)をUPします。
2009/04/25報道発表 「メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について(別紙のPDFファイル)」をダウンロード
メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について
今般、メキシコにおいて、インフルエンザ様の症状を示す比較的重い呼吸器疾患が流行しているとの情報、また、米国においては、ヒトの間で豚インフルエンザウイルス(H1N1亜型)によるインフルエンザが発生しているとの情報があったことから、別紙(PDF:435KB)のとおり対応することといたしましたので、情報提供いたします。
国民の皆様には、正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いします。
この厚生労働省の報道発表のうち、別紙となっているPDFは、何度も読み返して、どうすればよいのか各自、頭をしぼって立案されたし!
マスコミによる二次情報より数段有益です。
とりあえず、できることは少ないが、
小学校で先生から教えられたとおり、外から帰ってきたら、まず手を洗って、うがいをするという基本動作の徹底をお願いします。
いざというときほど政府に頼ったって、何にもなりません。
上記の厚生労働省の発表にしても、WTOの発表にしても、市民によるパニックを防ぐために、楽観的な内容にしていると思います。
結局自分で対策をたてないと、満蒙開拓団や南の島で飢死した軍人さんと同じ運命をたどるでしょう。
大切なのは、何をすればいいのか知ることではありません。
知っていても、何も行動しない/できないのでは意味がないからです。
何をするべきかをいかに早く決定し、実行することが大切なのです。
BESTな選択でなくても、BETTERな選択でいいと割り切ることが時間の節約にもなります。
正しいことを実行しても、決断が遅すぎたのでは、手遅れな事態となり、致命傷となるのが、時代が大きく動くときの特徴です。
あ、こんなことは釈迦に説法ですから、余計なお世話ですね。(苦笑
米で、豚?インフル7人感染「人から人」経路の可能性も
4月24日16時9分配信 読売新聞
【ワシントン=山田哲朗】
米疾病対策センター(CDC)は23日、豚インフルエンザに感染した患者が全米で7人見つかったと発表した。
患者は全員回復しており、CDCは「重大な懸念はない」としているが、その一方で、患者はいずれも豚と接触がないため、通常は起こりにくい人から人への感染が起きた可能性もあるとしている。
CDCによると、これまでに見つかった患者は、カリフォルニア州とテキサス州に住む子供など。父親と娘、同じ学校に通う16歳の男子2人などが含まれていた。
ウイルスの遺伝子を分析したところ、豚、鳥、ヒトのインフルエンザが混合したような未知の型だった。
新型インフルエンザは、強毒性の鳥インフルエンザウイルスが人から人へ感染する能力を獲得して、大流行することが懸念されている。
豚は鳥インフルエンザとヒトインフルエンザの両方にかかるため、豚の体内でも、新型インフルエンザが生まれやすいが、一般に毒性は弱いと考えられている。
メキシコなどで豚インフルが人間に感染、60人死亡の疑い
4月24日20時5分配信 読売新聞
【ジュネーブ支局】
AFP通信によると、世界保健機関(WHO)は24日、メキシコと米国で、最近数週間に豚インフルエンザの人への感染が相次ぎ、メキシコ市周辺で少なくとも60人が死亡した疑いがあることを明らかにした。
WHO報道官によると、メキシコで感染の疑いがあるケースが800件報告されており、メキシコ市周辺で57人が死亡。同国中部のサンルイスポトシで3人の死亡が確認された。
米国のカリフォルニア、テキサス両州では、7人が感染の疑いがあるという。
今回、米国で確認されたウイルスはH1N1型で、メキシコに関しては不明という。メキシコでの感染者の多くは健康な若者という。
米疾病対策センター(CDC)によると、1976年と88年に、米国で豚インフルエンザ感染で計2人が死亡した例がある。
※ちなみにメキシコで確認されたウイルスもH1N1型だったそうです。
豚インフルで60人死亡か=メキシコ国内、疑い例943件-WHO
4月25日1時0分配信 時事通信
【ジュネーブ、サンパウロ24日時事】
世界保健機関(WHO)のスポークスマンは24日の記者会見で、過去数週間にメキシコ国内で豚インフルエンザの人への感染が疑われる症例が800件前後に上り、メキシコ市周辺を中心に60人前後が死亡した疑いがあることを明らかにした。
メキシコのコルドバ保健相は地元メディアに対し、豚インフルエンザが原因で16人が死亡したと確認するとともに、45人が死亡した恐れがあると言明。943件の症例を調査中だと語った。感染拡大が懸念されるメキシコ市では、市民に対するワクチン接種を急ぐ方針だ。
AFP通信によると、同保健相はメキシコ市と中部のすべての学校を休校にすると発表。人込みや地下鉄の利用を避け、あいさつで握手したりキスしたりしないよう国民に呼び掛けた。
豚インフルエンザは、米国でもカリフォルニア、テキサス両州で計7人の感染が確認された。7人は既に回復したが、米疾病対策センター(CDC)は今回のケースについて人から人に感染するウイルスだと断定した。
WHOは、重大な保健上の問題が発生した際に設置される戦略保健対策本部を開設した。ただ、渡航制限などの勧告を検討しているかどうかには言及を避けた。
H1N1型のインフルエンザで、若者に感染者が多いといえば、1918年から19年にかけて全世界に流行したスペインカゼを思い出します。
あのカゼで多くの方が亡くなりました。第一次世界大戦が終わる原因の1つにもなりました。
当時の地球の人口の半数の6億人が感染し、死者は4千万人~5千万人に達しました。
死亡率8%程度。92%は死なずにすみました。
今回のブタインフルエンザでも、死亡率は同程度です。
ウイルス、人から人に感染=豚インフル、未知の混合型の可能性-米保健当局
4月25日0時8分配信 時事通信
【ワシントン24日時事】
米疾病対策センター(CDC)は24日、米国で見つかった豚インフルエンザの人への感染例について、A型ウイルス(H1N1)であり、人から人に感染するものだと発表した。 ただ、ウイルスの感染力は不明としている。
CDCによると、カリフォルニア州で5件、テキサス州で2件の感染例を確認。CDCは人、鳥、豚のそれぞれが感染するウイルスの遺伝子を含む未知の混合型の可能性があるとして、警戒を強めている。感染者は既に回復している。感染者の中で、豚に接触した人はいないという。
CDCは緊急対策センターを立ち上げ、感染源を調べるとともに、他に感染例がないかどうか確認を急いでいる。
なんか、お正月にみた映画「感染列島」みたいなことが世界各地で広がりそうな気配です。
新型インフルエンザや、未知の伝染病が蔓延した場合、どんな感じになるのかについては、「感染列島」や「ジェネラル・ルージュの凱旋」などの映画を御覧ください。
人から人へ感染する新型インフルエンザは、1918年のスペインカゼのときよりも、より高速に世界中に広まっていくでしょう。
それに対するには、正しい情報と、すばやい行動が必要です。
食糧備蓄、医療品の備蓄については、すでに実行済みと思われますので、あまり詳しくはいいません。
まだの方は、水素文明ブログに掲載済のコラムを参照してください。
(1) 食糧備蓄の勧め (2009年4月13日のコラム)
(2) 伝染病予防の備え (2009年4月19日のコラム)
もっと、的確かつ具体的な備蓄リストがありましたので紹介します。
こちらは、連山のTOPページにリンクされている『想月』です。
疫病の季節 5 ~厄災の時代を生きる
(前半、略)
食料や生活用品を備蓄するにあたって、どれくらいの日数分を見込むかという点については、さまざまな意見があります。
厚生労働省は2週間程度の備蓄を推奨していますが、2ヶ月程度の備蓄が必要だとする意見もあります。
例えば4人家族×2ヶ月となると保管場所だけでも相当なものになりますので、闇雲に大きくとっておけば大丈夫というものでもないでしょう。
備蓄しておくものとしてはどのようなものが必要か。以下に列挙してみました。
ネット上の情報を参考に広く上げてみましたので全部が必要というわけではありません。
本当に必要なのかどうかよく吟味すべきかと思います。
また水や燃料についてはライフラインが止まることを想定するかどうかによっても違ってくると思います。
(後半に、備蓄品のリストが続きます)
→ぜひ、リンクのコラムをみて、ご活用ねがいます。
※さっきも書きましたが、
対策を知っていても実行しなければ 何もしらない人よりたちが悪い。
優柔不断な者、臆病者から先に自然淘汰されていくだけです。
生き延びたければ、勇気をもって決断したことを実行すればいい。
さきほど、アマゾンで役に立ちそうな医療品の在庫状況を確認したところ、まだあるようです。(一部、在庫センターにないからメーカーから取り寄せるのに2-3日かかるものもあります)
いざ、伝染病が蔓延しだすと、こういったモノはすぐになくなってしまうため、在庫がたっぷりある今のうちに、そろえましょう。
すでに購入済みだと思いますが、余計なお世話だと思いますが。
万が一、まだ用意していない方への警告をもう一度書きます。
対策を知っていても実行しなければ、何もしらない人よりたちが悪いです。
優柔不断な者、臆病者から先に自然淘汰されていくだけです。
生き延びたければ、勇気をもって決断したことを実行すればいい。
2009/04/26 橘みゆき 拝
【関連HP】
メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について
(厚生労働省HP 報道発表 2009年04月25日)
上記発表の別紙(PDFファイル)
疫病の季節 5 ~厄災の時代を生きる
(想月)※必見です
食糧備蓄の勧め 水素文明への転換(2009年4月13日)
《人気ブログランキングに投票》
水素文明を産み出す士官学校ML
内容は、私が管理している2つのブログ「水素文明への転換」と「兵隊よりも士官になろう」に関連した話題が中心です。
最近のコメント