2009年3月27日 (金)

マツダが水素自動車のリース販売を開始

月42万円のリースで、水素自動車に乗れる

マツダは得意のロータリーエンジンを使って水素を直接燃やす「水素自動車」を開発しています。トヨタなどの燃料電池車と違うアプローチです。
今のガソリンスタンドが水素スタンドなり、燃料電池スタンドに変わると、世の中だいぶ変わります。

 

マツダ、世界初のハイブリッドシステム搭載水素ロータリーエンジン車『マツダ プレマシーハイドロジェンREハイブリッド』のリース販売を開始
2009年03月25日 ニュースリリース (マツダのHPより)

マツダ株式会社(以下、マツダ)は、本日から、ハイブリッドシステムの採用によって性能を大幅に高めた水素ハイブリッド自動車『マツダプレマシーハイドロジェンREハイブリッド』のリース販売を開始します。水素ハイブリッド自動車のリース販売開始は完成車メーカーとしては世界初となり、2009年中に地方自治体やエネルギー関連企業などに納車する予定です。

 マツダによる水素ロータリーエンジン車の実用化は『マツダ RX-8 ハイドロジェンRE』に続き2車種目となります。リース販売仕様の車両は3月5日に国土交通大臣認定を取得し、本日、広島陸運支局からナンバープレートの交付を受けました。

090325_2

『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』

 

 『マツダ プレマシーハイドロジェンREハイブリッド』は、水素ロータリーエンジンと電気モーターを組み合わせたシリーズ式ハイブリッドシステムを搭載することで、『マツダ RX-8 ハイドロジェンRE』と比べて水素での航続距離を2倍の200kmに、最高出力を約40%増の110kwに改善しています。また、水素燃料がなくなった場合にガソリン走行に切り替えることができる「デュアルフューエルシステム」や植物由来の内装素材である「マツダバイオテックマテリアル」など、将来を見据えた独自の環境技術を多数採用しています。

 マツダはこれからも『サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言』に基づき、走る歓びと環境安全性能が調和した、進化する “Zoom-Zoom”の世界を追求し、『見て乗りたくなる、乗って楽しくなる、そしてまた乗りたくなる』クルマづくりを目指していきます。

『マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド』の主要諸元は以下の通りです。
・ベース車両     マツダ プレマシー
・全長     4565mm
・全幅     1745mm
・全高     1620mm
・ベースエンジン       マツダ 水素ロータリーエンジン(デュアルフューエルシステム)
・モーター     交流同期電動機
・最高出力     110kW
・ジェネレーター     交流同期電動機
・バッテリー     リチウムイオン(Li-ion)
・乗車定員     5名
・使用燃料     水素及びガソリン
・燃料タンク     水素:35MPa(気圧)高圧水素ガスタンク

 

従来の公共投資をするよりも、水素インフラを何百兆円もかけて、10年20年かけて整備すれば、日本のマネーが有効に活用されます。
水素を使う水素自動車が先か、水素を作る水素スタンドが先か? というニワトリと卵の関係は、インフラ整備が先だと思うのですが。。。
不幸なことに、21世紀の大恐慌に対する経済対策として、水素インフラを作ると決定するリーダーシップがないため、実体経済がどんどん悪化しているのが現状です。

 新しい時代を切り開くモノは、たいてい不況期に最初のバージョンが世の中に出てきます。
本業が順調な時は、本業に専念して利益を上げ、次の飯のタネを蒔くために、10年くらい時間をかけ、どんどんお金をつぎ込んで、ようやく実用化のメドがつきます。
不況になってから、大変だということで始めても遅いわけです。
いまの経営者は、リストラや事業売却をして利益をひねり出すことしか知りませんし、銀行は、赤字を出したら貸しはがしをして、将来有望な技術を持っている会社を潰していますので、技術のブレークスルーをもたらす新製品の開発がしにくい状況です。
先行きは暗い。

2009/03/27 橘みゆき 拝

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2009年1月 7日 (水)

麻生総理「日本版グリーン・ニューディール」構想策定を指示

 麻生総理が斉藤環境大臣に、景気対策として、環境関連産業を振興させ、今後5年間に環境関連産業の市場規模を現状70兆円から100兆円以上に拡大することを目標とした「日本版グリーン・ニューディール」構想の策定を指示しました。

環境投資で雇用拡大 首相「日本版グリーン・ニューディール」構想
1月6日21時57分配信 産経新聞

 麻生太郎首相は6日、斉藤鉄夫環境相と官邸で会談し、オバマ次期米大統領が提唱している地球温暖化対策と景気刺激を両立させた「グリーン・ニューディール」構想の日本版を策定するよう指示した。省エネ技術や製品の開発・普及などへの投資を促進し、二酸化炭素(CO2)排出量の抑制を図ると同時に、環境関連産業の振興を通じ雇用を創出する。今後5年程度で市場規模を現状の70兆円から100兆円以上に拡大し新たに80万人以上の雇用を創出することを目標に掲げ、3月末までに具体的な計画を策定する。

 日本版の策定は斉藤環境相が検討していたもので、この日の会談で麻生首相に素案を提示した。これに対し、麻生首相は「国民にわかりやすく、大胆に各省庁と連携してもっと拡大するように」と指示した。

 会談後に会見した斉藤環境相は「社会の変革と景気対策を一緒にやる。同じ財政出動をするなら、あるべき社会を構築することに使うべきだ。各省庁と連携して、市場規模のさらなる拡大を図りたい」と狙いを説明した。

 素案では、省エネ家電や電気自動車などの次世代エコカーの開発・普及のほか、太陽光発電や風力発電など新エネルギーの有効活用への集中投資の促進を打ち出した。

 具体的には、企業の環境投資に対する無利子融資制度の創設のほか、省エネ家電などの購入者に「エコ・ポイント」を付与するといった商店街などの環境活動や複数の人が1台の車を共有する「カーシェアリング」への支援策が盛り込まれている。

 政府は昨年7月に太陽光発電の設置を平成42(2030)年に現在の40倍に引き上げることなどを柱とした「低炭素社会づくり行動計画」を閣議決定。平成20年度1次補正予算と21年度当初予算案で設置補助に計290億円を計上した。

 太陽光発電が普及すれば、CO2排出量の削減と同時に、太陽光パネルの生産が誘発され、雇用も増える。政府は日本版の構想策定により、こうした“一石三鳥”の効果をさらに広げたい考えだ。

 世界的な景気後退が進む中、米国ではオバマ次期大統領が、景気対策として新エネルギー開発に10年間で1500億ドル(約14兆円)を投資して500万人の雇用を創出することを提唱。ドイツや韓国などでも同様の動きが広がっている。

世界同時株安が進展し、アメリカや欧州をはじめ、世界中から日本に多額のマネーが還流してきます。その結果、大幅な円高となり、輸出に頼っている製造業の業績悪化は、ほぼ約束された未来です。そのため、日本も何もしないでいると大不況となり、多くの失業者があふれてしまいます。

これを防ぐには、未来を造るための投資を大々的に行い、有効需要を喚起することが必須となります。 世界大戦規模の戦争を起こして、無駄遣いをする方法もありますが、アメリカが中東で泥沼状況になっているのをみると、あまり有効な方法ではありません。

日本には人も設備もマネーもあります。日本には人も設備もマネーもあります。ないのはリーダーの決断力と、みなさんの当事者意識です。誰かがやってくるのを待っていたのでは何も起こりません。

現在の石油に依存した文明から、水素を中心としたない新たな文明を作れるのは日本だけと言ってよいでしょう。

連山では、水素文明を産み出すのに600兆円の投資が必要だという提言がありました。「日本版グリーン・ニューディール構想」は、現状から30兆円の追加投資ですから、いかんせん規模が不足ではありますが、これをやろうという方向性を示すだけでも、なにもやらないよりははるまにマシです。

2009/01/07 橘みゆき 拝

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2008年7月 6日 (日)

2015年から水素ステーションが全国に整備される予定

2008年7月7日(月)から7月9日(水)にかけて、北海道サミットが行われますが、主要な議題の1つに環境問題への取り組みが話し合われます。京都議定書で合意された温暖化ガスの排出量は1990年が基準年でした。支那やインドなど1990年当時は経済発展を優先させるため削減義務の対象国から外れていましたが、温室効果ガスの排出量ではかなりの割合を占めているため、これらの国も削減義務の対象国に追加しようとする動きがとれるのか否か、世界各国から注目を集めています。京都議定書が対象とする期間(2008年から2012年まで)以降の温暖化ガス排出量の削減に向けた取り組みをどうするのかについて、議長国である日本が積極的にリーダーシップを取って欲しいところです。

 トヨタ自動車や出光興産など120の企業・団体で作る「燃料電池実用化推進協議会」(会長、西室泰三・東芝相談役)は4日、燃料電池車向けの燃料供給施設「水素ステーション」を、2015年から全国に整備すると発表した。燃料電池車は、水素を空気中の酸素と化学反応させて走り、二酸化炭素(CO2)を排出しないため「究極のエコカー」とされる。普及には水素の供給施設の整備が課題で、15年までは国が首都圏中心に数十カ所の施設を設置することが決まっており、15年以降は会員の石油元売り会社などが整備する。

出展:<燃料電池車>水素の供給施設 2015年から全国に整備 (毎日新聞)

 自動車メーカーや都市ガス、石油元売りなどでつくる燃料電池実用化推進協議会(会長=西室泰三・東芝相談役)は4日、燃料電池車と水素ステーションを2015年から本格普及させる目標を定めたと発表した。 燃料電池車は水素と酸素を反応させて作った電気で走る。地球温暖化対策に貢献すると期待される。

NHKなどの報道を見ると、北海道サミットは、多くの燃料電池車や水素車が走って、脱石油文明がもうすぐやってくることをアピールするようです。7月4日、燃料電池実用化推進協議会は、2015年から全国に水素を供給する施設(水素ステーション)を整備すると発表しました。2015年までは、国が首都圏を中心に水素ステーションを設置することが決定しているとのこと。現在、東京、名古屋、大阪に設置している水素ステーション(水素を精製して高圧でボンベに注入するタイプ)のようなものになるのだろうか? 全国展開を考慮するとガソリンスタンドをそのまま転用する方がコストが安いのですが、上記の発表内容からは読み取れませんでした。 ガソリンスタンドが水素ステーションに切り替わり、ガソリンで走る車が、燃料電池車や水素車に切り替わるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。それまでの間は、石油の使用量を節約するために、天然ガスで走らせたり、バイオ燃料でしのぐしかなさそうです。

橘みゆき 拝  2008/07/06

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2006年5月 6日 (土)

日本の風力発電は原発1基分

各国の風力発電の総電力量を調べていたらいい資料がありました。
日本は120万KW(12,000MW)位で、原発1個程度です。
支那も同じ位。とても火力発電や原子力発電におよびません。
ドイツだと1800万KWとなり、原発15個位。けっこうな量です。

NEDO(独立行政法人 新エネルギー産業技術総合開発機構)の
レポートより
http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/976/976-01.pdf

橘みゆき  2006/05/06

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2006年5月 5日 (金)

風力発電

水から水素を電気分解して作るには電力が必要となります。
脱石油文明というには、自然の力を使うのが適しています。
(原子力発電という選択肢はしません)

一年中一定以上の強さの風が吹く場所なら風力発電が良いでしょう。
風力発電について、面白い記事がありましたので掲載します。
(下記参照)

風力発電はワールドウォッチ研究所のおじさんが好きなスタイルです。
景観と鳥の保護の面で、問題になっているケースもあると聞きますが、
環境の実験をやっている研究所やテーマパークのランドマーク的な
ものとして巨大な風力発電装置そのものが見る人を魅了するでしょう。

橘みゆき  2006/05/05

【引用記事】(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060505-00000014-san-bus_all
富士重 大型風力発電機、受注へ

 富士重工業は、平成十九年春をめどに出力二千キロワット級の
大型風力発電機の受注を始める。千キロワット以上の大型風力発電機
市場には、国内では三菱重工業だけが参入しているが、富士重も新型機
を開発して本格参入する。政府は二十二年度までに国内風力発電量を
現在に比べて二倍以上に引き上げる目標を打ち出しており、需要拡大を
見込んで量産化に乗り出す。
 風力発電をめぐっては、十五年四月に電気事業者に自然エネルギーの
利用を義務付けるRPS法が全面施行され、風力発電の市場規模が拡大
している。富士重では発電効率の高い大型機のニーズが高まると判断、
二千キロワット級の大型風力発電機の量産化に取り組む。
 「ダウンウインド式」と呼ばれるシステムを採用し、吹上風に対してローター
(回転軸)を風下に向けて壊れにくくするなど、日本の気象条件に合うように
設計した。昨年十二月には茨城県内に二千キロワット級大型機の試作機を
設置して調査を進めている。生産は航空機体製造を担う宇都宮工場
(栃木県)で行う予定。国内では十数機の販売を見込み、海外への輸出も
視野に入れている。
(産経新聞) - 5月5日3時0分更新

【関連サイト】
富士重工(スバル) 風力発電システムの紹介サイト

 2000キロワット級風力発電システム
 http://www.fhi.co.jp/ecotechnology/wind/home/index.html
 40キロワット、100キロワット級風力発電システム
 (離島などではこっちの方が台風などに強そう)
 http://www.fhi.co.jp/ecotechnology/wind/SubaruWtsTop.htm

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2006年4月25日 (火)

10Wの燃料電池

ノートPCを駆動する程度の電力を供給する燃料電池を日立マクセルが
発表しました。水とアルミニウムを使うためコストが安いのが特徴。
こういう技術がどんどん発表されることで石油文明から水素文明へ
すこしづつ移行していくでしょう。

橘みゆき  2006/04/25

【日立マクセルのプレスリリースより引用】
http://www.maxell.co.jp/jpn/news/2006/news060424.html
水とアルミニウムを水素発生源とした燃料電池を開発
~10ワット級の燃料電池をモバイル電源で実証~
2006年4月24日

日立マクセル株式会社(執行役社長:角田 義人)は、水とアルミニウム
との反応による水素発生システムを確立し、このシステムを水素発生源
とした燃料電池を開発いたしました。さらにこの燃料電池を使用した
10ワット(W)級モバイル電源の開発に成功し、ノートPCを動作させる
ことができました。

 近年、モバイル機器の小型軽量化・高性能化が進み、主電源である電池
の性能向上が求められています。また、資源の有効利用や環境保全のため
のクリーンエネルギーとして、次世代電源である燃料電池に対する期待が
高まっています。現在、開発が進められている燃料電池として、メタノール
を燃料とする「直接メタノール形燃料電池(DMFC)」や、高圧ボンベなど
の水素を燃料とする「固体高分子形燃料電池(PEFC)」などがあります。
しかし、DMFCでは出力の低さとメタノールクロスオーバー*1という課題が、
PEFCでは改質装置および高圧ボンベによる複雑な機器およびコスト高などの
課題があります。
 今回開発した燃料電池は、水とアルミニウムとの反応による水素発生システム
を利用したPEFCです。水とアルミニウムとの反応による水素発生システムは、
国立大学法人室蘭工業大学渡辺正夫教授の研究に端を発しておりますが、
マクセルはさらなる検討を加え独自のアルミニウム微粒子化プロセス技術の
開発に成功しました。これにより、室温で1グラムのアルミニウムから1.3
リットルという大量の水素発生が可能となりました。また、アルミニウムは
安価で環境に優しい材料です。将来的にはアルミニウム廃材をリサイクル利用
するなど、資源の有効活用も期待できます。加えて、燃料電池の
キーコンポーネントである膜-電極接合体(MEA)もマクセルが独自に開発しま
した。磁気テープで培ったコア技術「分散・塗布技術」を活用し、室温で
280mW/cm2とMEAとして世界最高レベルの出力密度を達成しました。これは、
DMFCの5倍(当社比)の出力で、MEAの面積を五分の一にできます。
 これらの開発により、現在10W級 のモバイル電源を実可動させることに
成功し、ノートPCを設計通り動作できました。

 今回開発した燃料電池は、10~100W級の電源として用途の検討を進めて
います。今後、実用化に向けてさらなる開発を進めてまいります。

*1 メタノール燃料が電解質膜を通過する現象で、燃料ロスとなるばかりで
なく、透過したメタノールの酸化反応により電圧低下や発熱の原因となる。

主な特長

水とアルミニウムを水素発生源とした10W級のモバイル電源を開発
水とアルミニウムとの反応による水素発生システムを確立し、このシステムを
水素発生源とした固体高分子形燃料電池を開発しました。今回、この電池を
用いて、10W級のモバイル電源を実証いたしました。アルミニウムカートリッジ
と水カートリッジを交換することでノートPCや非常用電源などを長時間稼動できます。

独自製法のアルミニウム微粒子により、室温で理論限界に近い大量の水素を発生
独自製法のアルミニウム微粒子化プロセス技術の開発に成功しました。この
アルミニウム微粒子に水を加えることにより、室温で1グラムのアルミニウム
から1.3リットルという理論限界に近い大量の水素発生が可能となりました。

出力280mW/cm2と、直接メタノール形燃料電池の5倍(当社比)を達成
マクセルのコア技術である「分散・塗布技術」の活用により、室温で280mW/cm2
と世界最高レベルの出力密度を得ました。この出力は、直接メタノール形
燃料電池の5倍(当社比)となります。

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2006年4月23日 (日)

水素は未来の燃料

石油相場高騰を受け、米国でも燃料電池車の取組みを強化する
ことになりそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060423-00000033-jij-int
燃料電池車の普及急げ=「水素は未来の燃料」-米大統領

【ロサンゼルス22日時事】
 ブッシュ米大統領は22日、カリフォルニア州にある水素を使った
燃料電池車の促進団体を訪れ、「水素は未来の燃料だ」と語り、
燃料電池車の普及を急ぐ必要があると強調した。
米国内では、ガソリン相場高騰でブッシュ政権批判がくすぶって
おり、批判の矛先をかわす狙いもありそうだ。 
(時事通信) - 4月23日15時0分更新

橘みゆき  2006/04/23

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2006年4月16日 (日)

南の島で燃料電池車の実験を

水素エネルギーに関する本(最後に紹介しています)で、
燃料電池車の技術上の課題は、燃料としての水素うんぬんも
あるが、氷点下での運転をどうするかが一番の課題とのこと。
水素を燃やすと水ができます。その水が凍ってしまうとシステムが
止まってしまいます。
寒冷地のPCみたいにヒーターで常に暖めておけばよいのですが
それだと運用コストがUPしてしまいます。
ということは、冬でも氷点下にならない場所ならば良いことですね。
日本でも伊豆半島や房総半島南部などは氷点下になる期間が
短いのでそこでも可能です。
地域限定でどうぞ。。観光地みたいですね。

燃料の補給(水素の補給)なしに運転可能な距離がそんなに長く
ないという制約を考慮すると、東京23区や伊豆大島程度の広さが
ある島で、燃料電池車をどんどん走らせれば、一年中走れるし、
観光名所にもなるのではないでしょうか。
「●●島に来て、未来を体験しませんか?」なんていうキャンペーン
をはれば、世界中から珍しいもの好きな人達が集まります。
日本なんかだと、いろいろ規制があるから、グアムやサイパン、
シンガポールあたりで島めぐりをすればOK。
燃料電池車の実験は、暖かい南の島向きです。

水素はどうやって作るって?
貿易風が年中吹いているから風力発電あたり。。かな?
いつも晴れているなら太陽発電でもできそうですが。。。

橘みゆき  2006/04/16

「水素エネルギー革命」-飛躍する燃料電池-
駒橋 徐 著(日刊工業新聞社)
初版2002年12月13日
ISBN4-256-05050-4  C3034 \1500E

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2006年4月13日 (木)

省エネと低燃費

石油を効率よく使う技術は、新たな油田を発見したのと同様のことを
もたらします。車で100km移動する場合、10km/Lの車では10L必要
ですが、25km/Lの車だと4Lで済みます。6L分の石油が節約できた
ので別の用途に使えます。

4/11の記事「水素文明と炭素文明」に対するコメントとして少し
書きましたが、省エネの取組みをすることは、燃料代を節約できる
ため、石油価格が高い時期は、いろんな技術が実用化されます。
1970年代のオイルショックでは、日本は官民あげて省エネに取組み
ました。同時期に公害問題にも取り組みました。環境に対する技術
が花開いたわけです。
2000年当時、石油は10ドル台でしたが、現在は70ドル直前です。
これだけ価格が高騰しているため、石油以外のエネルギーに注目が
集まります。
また、低燃費の車を売っているGMが低迷し、燃費の良い日本車が
北米市場で売れまくっているのも、ガソリン代が高いためです。
石油を使う効率を上げることは、新たな油田を開発するよりも効果
が得られるため、世界各国でしのぎを削っているのが現状です。

橘みゆき  2006/04/13

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2006年4月11日 (火)

水素文明と炭素文明

水素文明の基本式:水素+酸素=エネルギー+水
炭素文明の基本式:炭素+酸素=エネルギー+二酸化炭素
2つの文明の違いは、エネルギーを得るために何を使い、
何が廃棄物になるのかの差でしかありません。
社会を構成する根っこが違うのです。

炭素文明は、主要なエネルギー源を、樹木から石炭、石油と
変えてきましたが、結果として二酸化炭素を発生させます。
人類の活動が大きくなり、地球の温暖化を進めてしまう位まで
なっているのが現状です。
このまま100年続けると、地球環境が相当悪化するため、早急に
見直しが必要です。

1970年代にローマ・クラブから「成長の限界」という本が発表
されてから30年以上経過しました。まだ大丈夫じゃないか、
なんとかなるのではないか、そんな声も聞こえてきます。
それに対する答えは、「地球シミュレーターの予測げ現実になって
も良いのですか?」です。一生懸命やったとして、先日NHKで放送
された位の変化になってしまうのです。

水素文明を作るために必要な技術は、もう実現化しています。
量産化やコストを下げるだけともいえます。
世界中にあるガソリンスタンドって、百年前にはありませんでした。
石油文明の根幹は、20世紀に作られたものです。
水素文明の根幹を21世紀に作れないわけがありません。
(既存のガソリンスタンドが流用できれば、なおよいです)

今を生きる私達の意志と、軌道に載せるまでの資金があれば、
炭素文明(石油文明)から水素文明への転換が行えます。
未来へのページをめくるのは、私達なのです。

橘みゆき  2006/04/11

※参考
原子力文明の基本式
  ウランやプルトニウム=エネルギー+放射性廃棄物
原子力文明のまずいところは、放射性廃棄物の管理を人類が
滅びるまで続けないといけないことです。
原子力は環境に良いという主張に耳を傾けてはいけません。

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