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2011年10月 6日 (木)

英仏独三国が破綻するまでつづく欧州危機

欧州危機が止まらない。

アメリカ、日本、アジア、欧州、そしてまたアメリカと、世界中で株安が連鎖している。日本の場合、円高ドル安ユーロ安も加わっており、金融市場の悪化が景気の悪化や財政の悪化に連鎖し、悪循環となっている。

日本では東日本大震災の復興をするための復興予算は10兆円。2012年度の予算が概算要求で98兆円に達しているが、景気回復のメドが立たない状態である。
だが、日本は欧州と比べるとまだマシである。
アイスランド、アイルランド、ギリシャ、スペイン、ポルトガルといった国が次々に経済危機になっているからである。
最終的に、金融を支えているドイツ、フランス、イギリスが危機になるまで続くとみている。
金融は連鎖しているため、ドイツやフランスが思いっきりギリシャやイタリアなどに金を貸しているから、ギリシャがくしゃみすれば、フランスがカゼをひくという具合である。

そして、10月5日、ムーディーズはイタリア国債の格付けを[AA2]から[A2]に3段階下げることを発表した(しかもネガティブ)。ちなみに日本国債の格付けは[A1]である。イタリアはG7参加国で最低の格付けとなった。
これによって、世界各国の株安連鎖がもう1週地球を回ることとなった。

日本が「失われた20年」といって、のたうちまわっている間、日本以外の国はバブル経済を謳歌していたが、もう先がないようで、日本のあとを追いかけるようにのたうちまわることになるだろう。
なんだか、1930年代の大恐慌前夜に似てきて、わくわくするね!

2011/10/06 橘みゆき 拝

イタリア長期国債、3段階格下げ…欧州不安で
読売新聞 10月5日(水)11時33分配信

 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4日、イタリアの長期国債格付けを「Aa2」から3段階引き下げ、上から6番目の「A2」にしたと発表した。
 5日の東京株式市場では、ギリシャの債務危機が拡大するとの懸念が強まり、日経平均株価(225種)は一時、終値ベースの年初来安値を下回った。一方、欧州連合(EU)は、金融危機を防ぐため、ギリシャ国債などを保有する金融機関の資本増強に向けた検討に入った。
 【ニューヨーク=小谷野太郎】ムーディーズは格下げ理由について、欧州諸国に広がる財政・金融危機で、巨額の政府債務を抱えるイタリアでは長期資金の調達が難しくなるリスクが高まっているためとした。

 

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