79円75銭突破の前夜
10月30日未明、NY市場終了前の1時間、するするとドル安円高が進んだ。
一時、1ドル=80.37円をつけ、10月25日の最高値を更新した。終値は1ドル=80.39円となった。1ユーロ=112.12円である
10月21日にFRBが、半年で5000億ドルの国債買い入れへ動くとの憶測は織り込み済みであるが、これが10倍の5兆ドルになると話は別で、ドル安が進展するのは避けられない。これを決めるのが、11月2日から3日の会合である。
日銀が円高を阻止するためにがんばっても、それ以上のドル安要因をアメリカが発生させるのですから、ひとたまりもない。
11月の開始と共に、1995年につけた最高値(1ドル=79.75円)を突破し、天井が見えない領域に突入するのは避けられないだろう。
9月に行った日銀による為替介入は、たった1ヶ月半しか、このような事態を先送りする効果しかなかった。当然である。
日本に要因がある円高ではなく、アメリカに要因があるドル安だからである。
今週、アメリカで中間選挙が行われ、オバマ大統領率いる民主党敗北は必死である。
上海万博も終わり、アメリカの選挙も終わる。
世界同時株安というか、ドル安ユーロ安円高スイスフラン高GOLD高という状況が、今後も続くだろう。
9月の日銀介入の際、83円から85円でドルを大量に買ったワタナベ夫人達のなみだ目だな。
わたしは繰り返し言った。「死にたくなければ相場から離れろ」と。
2010/10/31 橘みゆき 拝
<円相場>週明け、最高値突破が視野に
2010年10月31日(日)15時31分配信 毎日新聞
外国為替市場の円相場は、11月2~3日に開かれ、追加金融緩和の決定が見込まれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、再びドル売り・円買い圧力が高まっている。
29日のニューヨーク市場では一時1ドル=80円37銭まで上昇し、15年半ぶりの高値を更新。週明けの外為市場は、95年4月19日につけた戦後最高値(79円75銭)の突破を視野に入れた展開も予想される。
外為市場でドル売りが強まっているのは、米国が大規模な金融緩和を実施するとの見方が改めて広がったためだ。
また、10年7~9月期の米実質国内総生産(GDP)が年率換算で前期比2.0%増となり、回復の鈍さが改めて示され、円高・ドル安が進行した。
ただ、一気に最高値更新を目指す動きになれば、市場は「政府・日銀による為替介入を警戒」するほか、「FOMCという大イベントの直前には、様子見ムードが強まる」(大手行)との見方もあり、円高圧力が抑制される可能性もある。
市場では仮に米追加緩和が小規模であれば、急速に進んだ円高・ドル安の反動で「ドルが買い戻され、円安になる」(米大手証券)との予想もあり、波乱含みの展開となりそうだ。【清水憲司】
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