希望的楽観論に頼るべからず
相場が大きく動くとき、為替市場にせよ、株式市場にせよ、出来高は急増する。
1929年10月にNY株式市場が暴落した際、株価を伝えるティッカーが遅れに遅れ、一体株価がいくらなのか解らなくなり、不安感からさらに下げるという展開となった。
今回も、システム増強をしているとはいえ、歴史のパターンが繰り返されることになるのだろうか。
9月15日、日銀は1兆8千億円の規模で為替介入を6年ぶりに行った。
82円台から85円台へと円安方向にに反転した。
日本の借金が多いため、これ以上の円高はないとの希望的観測が広がっている。
9月15日は、外国為替証拠金取引(FX)を手掛ける証券・外為各社は取引が前日比の2~3倍となったそうだ。
相場が大きく動いている時は、下手に相場に近づくと手痛い火傷を被るというのに、やめておけばいいのに、気の毒なことだ。
円高方向に賭けた欲ボケジジイが玉砕した後、こんどは円安方向に賭けるワタナベ夫人が失敗する順番である。
別に相場で、円高を予想しようが、円安を予想しようが、それは投資家や投機家が決めることであって、その選択の結果、大儲けしようが、破産しようが、私にとってはどうでもいいことだ。
おのおのの選択は、その結果も選択した人が負わなければならない。
選択の失敗は、誰のせいでもない、各自の責任なのだ。他人に責任をなすりつけてはいけない。
わたしは、何度も言ったが、また言おう。
『死にたくなければ欲をはらず、相場から撤退せよ!』と。
大暴落で一儲けを考えている愚か者たちよ、死にたくなければ、相場に立ち入るべからずだ。
どうせ、わたしのアドバイスなんて、無視するやつは無視するのだから、警告とかする必要もないのだが、ドブに捨てるカネがあるなら、未来に投資した方がいいと思うのだ。
もちろん、これは余計なお世話の範疇であるが、秋月メンバーから請われたため、仕方なく言っているのだ。
せいぜい、そいつに感謝するんだな。
2010/09/19 橘みゆき 拝
FX最大手の外為どっとコム 1ヶ月の業務停止命令
2010年9月17日(金)23時0分配信 産経新聞
関東財務局は17日、外国為替証拠金取引(FX)大手の「外為どっとコム」(東京)に、10月1日から1カ月間、FX取引全般の業務(取引終了を除く)を停止する命令を出した。
外為どっとコムは9月15日早朝、顧客に一定以上の損失が出た場合、取引を強制終了させるロスカット(損切り)を、対象にならない1000人前後の顧客の取引分まで誤って執行。さらに、同日の取引開始を約1時間半遅らせた。
同社は7月と9月に、米ドルやユーロ取引で市場の実勢から大きく離れたレートを誤配信し、9月10日に関東財務局から業務改善命令を受けていた。関東財務局は、度重なる大規模なシステム障害を起こした点を問題視、抜本的な改善策が必要と判断した。
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