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2009年3月 4日 (水)

日本の外貨準備が企業の資金繰りに使われる

2008年10月17日、「ドル資金調達の図(書きかけ)」を公開しました。

0810171doru

コメント欄に、これを書いた理由がのせています。

このコラムで描いた図ですが、次の事情により描いたのです。
「乱高下する相場2」(2008年10月17日)のコラムを書き終わった後、
なぜか知りませんが、あの図を描いて、部屋を出るまでにネットに
上げないといけないという感情を抱いたのです。
ふつうは夜にでも描けばいいやとなるのですが、絶対にネットに
アップする必要性を感じていました。
大和銀行が不正をやって米国金融市場から閉め出しをくらったことが
あったとき、日銀がドルを提供して大和銀行の資金繰りをつけました。
そのときの資金のやりとりを念頭に図を描きました。

きっと、どなたかあの図が必要だったのでしょう。
お役にたっていれば良いのですが、さてさて。

とまあ、そういういきさつで作成した図が、役に立つ日が来ました。

海外の日本企業が、現地で必要となるドルが調達できないため、現在、日本からドルを送ったりしています。
昨今、急激な円安が進んでいる理由の1つです。
世界中で資金繰りに必要なドルが枯渇しているため、ドル高となっている。
決して、ドルが安全だからという理由ではありません。

日本企業が自力でドルを調達できなくなったら、日本政府に泣きつくわけでして、そういう局面になると、日本の外貨準備を担保に、ドルを調達することとなります。
そういう状況まで、世界の景気が悪化しているのだという認識が必要です。

国際協力銀に緊急外貨貸付 トヨタファイナンス融資要請
3月3日20時40分配信 産経新聞

 財務省は3日、年度末の日本企業の海外における資金繰り対策として、外国為替資金特別会計(外為特会)から国際協力銀行(JBIC)に対し、3月中に50億ドル(約4850億円)の外貨資金を貸し付けると発表した。

 JBICは昨年末から、海外で事業展開する日本企業に対して緊急融資制度を設けており、年度末を控え企業側からの資金要請が急増している。原資となる資金は、ドル建ての政府保証付き債券を発行するなどして調達しているが、最近は世界的な金融危機の深刻化で厳しくなっている。

 こうしたことから「臨時・異例の措置」(与謝野財務・金融・経済財政相)として外為特会を活用することになった。

 これに関連して、トヨタ自動車の金融子会社「トヨタファイナンシャルサービス」(名古屋市)が、米国での自動車ローン事業の資金を確保するため、JBICに2000億円程度の融資を要請していることが3日、分かった。

 トヨタファイナンシャルサービスはトヨタの100%子会社。金融持ち株会社として世界各地で自動車ローンの事業などを手掛けている。

トヨタの金融部門でさえ、ドルが調達できないのが現状です。
日本の外貨準備高は、1兆ドルとか100兆円とか言われていますが、こういうふうに企業の資金繰りに使われるようになると、さすがにいつかは底をつきます。
そうなるまで、そんなに時間がかからないと思います。
日本の外貨準備がゼロになった日、そこから日本の正念場となります。

世界同時バブル崩壊の波は、2008年10月に一度底をついて、日経平均が一瞬 7000円割れとなった後、反転しました。世界中の中央銀行が、必死にマネーを刷って、なんとか食い止めたからです。
しかし、年があけ、GM問題もAIG問題も、莫大なマネーを注入しましたが、何も解決できずに、ただ問題を先送りしただけでした。
もちろん、日本の年金資金も必死に株価が底割れしないために、買い支えてきました。
2009年3月2日、NYダウは 6,800ドル割れとなり、バブル崩壊後の最安値を更新しました。さて、ここからが問題です。
現在、二番底を目指して、東京の日経平均も、NYダウも連日、バブル崩壊後の最安値をつけていきますが、やれるだけのことを既に実施したのにも関わらず、相場がどんどん下げていくなか、一体なにができるというのでしょうか?
今夜もむなしく、マネーが無駄に散っています。
拝金主義と化した欲望まみれの市場原理主義の崩壊は、誰にも止められません。

今までの価値観では、もう先がありません。
私たちは、今までの時代が崩壊していく様子を横目で見ながら、生き延びるために、すべきこと(準備していなかったとは言わせない)を、淡々とこなしていけばよいのです。
断層の向こう側に明るい未来が見えて来ます。
それは個々人の考え方が変わります。

2009/03/04 橘みゆき 拝

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コメント

リンク間違えたこっちだった

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003001&sid=aTvRVThVlXno&refer=commentary


すみませんm(_ _)m

投稿: 享楽的投機家 | 2009年3月11日 (水) 20:01

ここではリンクつながるかな?

ブルームバーグニュース
2009/02/27 15:12

http://switch-to-hydrogen.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-38e7.html

>日本を米国化する努力は、1990年代のクリントン政権時代に加速した。
同政権下でルービン、サマーズ両財務長官はあらゆる機会をとらえ、株主の重視、透明性や柔軟性の拡大など日本の欧米化を促した。

> そして今、米国はその目標を達成しつつあるように思える。


アメリカは、日本に特殊な考え抱いてる。

投稿: 享楽的投機家 | 2009年3月11日 (水) 19:58

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