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2008年11月 7日 (金)

メルマガ第3号(浜岡原発特集)を公開します

水素文明を産み出す士官学校ML_第003号(東海地震で浜岡原発メルトダウン)

メルマガ第3号(浜岡原発特集)について、ブログで公開してほしいとのご要望が一定数を超えましたので、掲載いたします。

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 水素文明を生み出す士官学校ML 2008年11月03日(第003号) (浜岡原発特集)
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発行人の橘みゆきです。 本MLの第3号です。
本メールマガジンの購読者が11/03 23:00現在、190人に達しました。
メルマガ購読数がどんどん増えてますので、登録をしていただいた皆様、ありがとうございます。

今回、浜岡原発5号機が定期点検を終えて、調整運転を始めたというニュースを見たので、浜岡原発特集にしました。

※ 目次 ※
1.浜岡原発5号機再起動
2.東海大震災と浜岡原発
3.地震によって浜岡原発全体で事故が起こったら(浜岡訴訟資料より)
4.ガイガーウォッチャーの連携が日本国民を救う
5.2000年以降の大地震での原発被害

1.浜岡原発5号機再起動

浜岡原発5号機の定期検査が11月01日に終了し、調整運転を開始するとのことです。11/03の産経新聞によると、浜岡原発5号機の原子炉を11/2に再起動したとのこと。
営業運転の再開は11月下旬から12月上旬ごろになるそうです。 冬の季節風(北風)が吹くのが早いか、大震災に起因するメルトダウンが早いか、目が離せない状況となりました。

<<引用開始>>

2008年10月31日 浜岡原子力発電所5号機の調整運転開始について
<中部電力 プレスリリース>

浜岡原子力発電所5号機(改良型沸騰水型、定格電気出力126.7万キロワット)は、平成20年9月8日から第3回定期検査を開始し、各機器の点検作業等を行ってきました。
原子炉停止中に実施する各機器の点検作業や定期検査および定期事業者検査は明日終了する見込みです。
その後、原子炉起動のための準備を行い、明後日にも原子炉を起動し、調整運転を開始する予定です。
調整運転においては、徐々に出力を上げ、原子炉で発生した蒸気を用いて確認する設備の点検や検査を実施してまいります。これらの検査等が終了した後、最終検査となる国の総合負荷性能検査を受けることとしています。
(以下、略)

<<引用終了>>

浜岡原子力発電所の発電所は5つ。
平成20年11月03日現在の運転状況は、1号機(54万KW)と2号機(84万KW)は定期点検中。3号機(110万KW)と4号機(113.7万KW)は運転中。5号機(138万KW)は定期点検中です。
1号機と2号機の出力合計が5号機の出力と一致していることから私は、運転再開せず、廃炉にするのではと予測しています。
となると、11月末以降に稼動している発電所は3つになります。

2.東海大震災と浜岡原発

2007年07月16日に発生した新潟県中越沖地震(M6.8)では東京電力の柏崎原発を直撃しました。柏崎市は震度6強、柏崎発電所敷地内にある地震計1基が震度7(計測震度6.5)を観測したのにも関わらず、大規模な放射能被害が発生しなかったのは、関係者の努力の賜物といえます。(いろいろ原発の施設は壊れましたが)

中部電力の浜岡原発は、東海大震災(M8クラス)の予想震源域の真上に位置しています。東海地震が発生した際、大きな被害が予想されます。こんな場所にわざわざ原発を建てるのは世界中で日本だけです。

M8クラスの大地震の揺れに浜岡原発は耐えられるでしょうか?
原子炉が制御不能状態に陥り、チェルノブイリ原発みたいに原発内の放射能が周辺にばらまかれ、春から秋にかけて吹く西風に乗って、首都圏をまるごと放射能汚染区域にしかねません。

浜岡原発2号機(出力84万KW)がメルトダウンしたらどのように放射能の雲が広がっていくのかシミュレーションしたものが、STOP浜岡原発のHPに掲載されています。(下記、リンク参照)
http://www.stop-hamaoka.com/simulation.html

このシミュレートは、御前崎から首都圏に向かう南西風(偏西風)が吹いていることが前提条件となっています。この風は春から秋にかけて吹いています。冬の間は、北風が吹くため、放射能の雲は南に開けた太平洋へと流れます。 首都圏が助かるか否かは風向き次第です。
初めて、これを見たときは、がくっとなりました。東京まで12時間。。。逃げるのは不可能です。
ちなみに、2号機よりも出力が大きい、3号機、4号機、5号機がメルトダウンした場合は、もっと被害が大きくなりますし、複数の原発がメルトダウンするというケースもあります。
そんな映画、黒澤明監督の「夢」という作品の「赤富士」にありました。

3.地震によって浜岡原発全体で事故が起こったら(浜岡訴訟資料より)

東海大震災により、浜岡原発全体で大きな被害が起こったらどうなるという具体例を紹介します。
「STOP浜岡原発」のHPで公開されていますレポートの1つ、「上澤千尋(原子力資料情報室)(浜岡訴訟資料)」です。原発震災の被害がどうなるのか、わかりやすく解説しています。

<<引用開始>>

大地震によって浜岡原発全体で事故が起こったら

2003/5/14  上澤千尋(原子力資料情報室)(浜岡訴訟資料)

浜岡原子力発電所を,地震の専門家のあいだで想定されているような東海地震が襲ったら,どういう放射能被害が予想されるか,いくつかの条件をおいて計算してみました。

結果から先にいうと,発電所から風下方向の70キロメートルまでの範囲の人全員が全身被曝によって死亡し,110キロメートルの範囲の人の半分がやはり全身に浴びた放射線や放射能によって死亡する,という被害予想がでてきました。

浜岡原発から70kmといえば静岡県のかなりの範囲に及びますし,110キロメートルだと静岡県全体と愛知県の半分以上と山梨県の半分程度がその範囲に含まれ,これらの地域がその放射能の害を被る危険性があるということになります。

(ここに被害の及ぶ範囲の日本地図が掲載されています)

計算の結果は,白血球の異常や脱毛,皮膚の異常,脱毛など早期に現れる健康障害(急性障害)が,350キロメートルの範囲までおよぶ可能性があることを示しています。ガンなどによる健康被害ははるか遠くまで及びます。

地震が原発の敷地を襲ったとき,1つの原子炉だけで事故が起こると考えるのでは十分ではありません.つぎつぎと多発的に事故が発生する危険性が高いのです。

浜岡原発にある1号炉・2号炉・3号炉・4号炉・5号炉のうち,建設中の5号炉をのぞく4つの発電所が運転中に地震に襲われ,施設の安全システムが破壊し,原子炉の冷却装置が働かなくなり,核燃料を閉じ込めている容器がこわれて,大量の放射能が環境中に放出されます。

チェルノブイリ原発で起きたような規模の放射能放出事故が,4つの原子炉で次々に起こり,原子炉の事故に引き続いて建物内にあった使用済みの核 燃料のプールまでが干上がって環境中に放射能をまき散らす,ということを想定して 被害の予想を行ないました。

雨が降ればスポット的に放射能の汚染の高い地域が出て来て,地面が乾いたあとに放射能の再浮遊によって被曝も考慮しなければなりません。風が強ければ,放射能は薄まりながらより遠くまで広がってゆきます。風向きや風速,降雨の有無などによって,計算の結果に大きな幅が出て来ます。この計算結果もその一つだと考えてください。

<<引用終了>>

 ひらたく言って、東日本はチェルノブイリ原発周辺地区みたいに自然保護地域に指定され、サンクチュアリになるってことです。チェルノブイリ原発周辺に住んでいた原発関係者達は、荷物1つ着の身着のままの状態で避難してから、自宅に戻れないままにいます。明日はわが身です。

4.ガイガーウォッチャーの連携が日本国民を救う

M8クラスの大地震の揺れに浜岡原発は耐えられるでしょうか?
静岡県と中部電力では、以下のHPにて、放射線の観測結果を公表しています。

浜岡原発の運転状況
浜岡原発のモニタリングステーション
静岡県環境放射線監視センター

東海地震発生時、これらのHPから情報入手が可能でしょうか?
全国からアクセスが集中してサーバーダウンないし極端に速度が遅くなっていればいい方で、停電により情報公開できないと考えた方がいいでしょう。みんなが必要な情報に、アクセスが集中するからです。

実際、2007年の中越沖地震が発生した際、地域停電が発生した関係で、柏崎原発のモニタリングステーションのHPにアクセスしても、データは得られなかったという事実がありました。
東海大震災が発生した場合も、同様の状況は当然想定されます。
また、公表するのに不都合な事態が発生したため、公表しないことも想定されます。(パニック発生を防止するため)

そういうわけで、地震が発生した際は、上記のHPは見れれば幸い程度のものとなります。

頼りになるのは、ガイガーカウンターを自費で購入して、測定をしているガイガーウォッチャー達が、ネットに事実を報告して、横の連携を図るという行為です。 助かりたければ、自分で動くということを実践されている立派な方々です。

ガイガーウォッチャーに関しては、連山の過去の記事を参照願います。

【政界の大乱】東京の原発利権と地方の経済自立
(連山:PDAオムニバス 2008年05月27日)
【速報】所沢で放射線吸収線量11.6μSv/hr以上を観測
(連山:橘みゆき 2008年05月24日)

ちなみに上記コラムは、多くの方にみていただきました。

ガイガーカウンターはネットで購入でき、アマゾンや、楽天ショップでも扱っています。少々値がはるのが難点です。ロシア製のガイガーカウンターだと割安ですが、手に入れるのに時間がかかるようです。入手方法は、各自調べたし。
秋葉原の秋月通商で扱っていたガイガーカウンターキットですが、ガイガー管を作る職人が高齢のためもう生産中止されています。
ガイガーウォッチャーに志願する方は、当方に連絡されたし。

5.2000年以降の大地震での原発被害

大地震と原発の被害状況を以下の記事にまとめています。
いままでの幸運の記録が並んでいます。いつまでも幸運は続きません。
次は危ないという意識を持って対応するのが危機管理です。

<<引用開始>>

2000年以降の大地震での原発被害 (連山:橘みゆき 2007年08月16日)

Wikipediaで「地震の年表」という項目があり、世界で起こった主な地震の記録が一覧で見ることができます。2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震も掲載されています。2000年以降の大地震で、震源地の近くに原発があったものは、以下のとおりです。

1.2003年5月26日 宮城県沖で地震(東北地震、三陸南地震)-
本震は M 7.1、岩手県と宮城県で最大震度:6弱。太平洋プレート内の地震。 女川原発は特に被害はありませんでした。

2.2004年10月23日 新潟県中越地震(新潟県中越大震災) -
本震は M 6.8、新潟県中越地方で最大震度:7、死者67人。震度6弱以上の余震を4回観測。柏崎原発は特に被害はありませんでした。新潟県中越地震でのゆれが1995年の兵庫県南部地震(阪神大震災)よりも大きいところがありました。

3.2005年8月16日 2005年宮城県沖地震 -
M 7.2、宮城県で最大震度:6弱。女川原発は特に被害はありませんでした。TVの地震速報で女川原発の自家発電装置(ディーゼルエンジン)が白い煙をもくもくと出している映像がありました(原子炉から漏れる放射能入りの水蒸気ではありません)。
地震の揺れが設計用限界地震動を超えていたため、全国の原子力発電所で耐震強化のための工事を計画するきっかけとなりました。

4.2007年3月25日 能登半島地震 -
震源は石川県能登沖。M 6.9、最大震度:6強。北陸地方を中心に強い揺れ。死者1人。
地震の1年前、2006年3月24日、金沢地裁は、志賀原発2号機の運転差し止め請求を認めました。周辺に大きな断層がない場合、真下で、マグニチュード6.5の地震が起きることを想定すれば足りるとした従来の国の指針を明確に否定しました。
それから1年後の2007年3月15日、北陸電力は志賀原発1号機で1999年、停止中の原子炉が突然、臨界状態になる事故が起きた上、緊急停止装置が15分間作動しなかったにもかかわらず、国に報告せず隠ぺいしていたと発表しました。
これで、志賀原発は運転中止することになったのですが、能登半島地震はそれから10日後のことでした。この時は、原発が止まっていて本当に運がよかったのだと思いました。

5.2007年7月16日 新潟県中越沖地震 -
M 6.8、新潟県・長野県で最大震度:6強。死者11人。現在、調査中ですが、大きな被害は なかったのはなによりです。

こうしてみると、幸運が続いているように見えます。原子力発電は危ないから止めた方が良いという自然からの警告なのでしょうか?
 2度あることは3度あるとか、3度目の正直とか いろんなコトワザがありますが、そうそう幸運も続かないでしょう。

<<引用終了>>

今回のメールマガジンは長文になってしまいました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

2008/11/03 橘みゆき 拝

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