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2008年11月16日 (日)

ドル崩壊後は、新ドルor新しい国際通貨

本コラムは、『21世紀のブレトン・ウッズ体制(新ドルか、新しい国際通貨か)』、について、述べます。

第一回金融サミットが終了

2008年11月15日にワシントンで開催された第一回金融サミットは、日本がIMFに10兆円出資するという話と、フランスやイギリスが「第二のブレトン・ウッズ体制」を提唱したあたりが目立った。支那やインド、ブラジルからは、今回の金融危機を招いたアメリカの責任を糾弾する発言が相次ぎました。
ドル崩壊後の新しい国際金融システムの提案がなされなかったのは残念ですが、そういうことは、もっと事態が悪化し、切羽詰った状況にならないと出てこないのでしょう。第二回金融サミットは来年(2009年)04月30日より前に開催される予定です。

金融サミット、首脳宣言を採択し閉幕
11月16日5時35分配信 読売新聞
【ワシントン=鹿川庸一郎】先進国と新興国など20か国・地域(G20)の首脳らが金融危機への対応策を話し合う「金融サミット」は15日午後(日本時間16日未明)、国際通貨基金(IMF)など国際機関への新興国の発言権向上や、格付け会社への規制強化などを求めた首脳宣言を採択し、閉幕した。
 宣言は、今回の金融危機の原因について、「いくつかの先進国の規制当局が金融の技術革新についていけなかった」と指摘。そのうえで、今後取り組むべき対策を2009年3月31日までの短期的対策と、中期的対策に分けた「行動計画」を掲げた。
 また、09年4月30日までに第2回サミットを開き、対策の進行状況などを確認することも決めた。

麻生首相、金融サミットの成果強調「歴史的なものだった」
11月16日8時0分配信 読売新聞
【ワシントン=三浦真】麻生首相は15日午後(日本時間16日朝)、金融サミット閉幕後、ワシントン市内で記者会見し、サミットの総括として「今回の会合は、歴史的なものだったと後世言われると思う。
 首脳宣言が、短期的、中長期的な対応を盛り込んだ、具体的、行動的なものになった点は高く評価すべきだ」と成果を強調した。
 首相は「私は具体的な提言を行い、首脳宣言にも反映された」と述べ、日本の提案した国際通貨基金(IMF)の機能強化などが首脳宣言に盛り込まれたことを評価した。 さらに、「会合の成果を具体的行動に移す。新しい世界経済と金融に対応した国際的な経済システムの実現に向け、引き続きリーダーシップを発揮していきたい」と語り、世界的な金融危機の克服に日本として積極的に貢献する考えを示した。

 

揺らぐ基軸通貨ドル

現状の認識については、兵隊よりも士官になろうに書いたコラム、ドルの次に基軸通貨となるものはSDRか? (2008年11月15日)を参照願います。

重複しますが、現状を整理しましょう。
泥沼状態の中東戦争と、世界同時バブル崩壊により、ドルの信用を担保しているアメリカの軍事力と経済力に陰りがでてきています。かつて、原油を買えるのは唯一ドルだったのですが、今ではユーロ、円、元でもOKです。先日、タイはコメで原油を買いました。

揺らぐ基軸通貨ドル

 

逆ニクソン・ショックで新ドル発行

ドルの信用力を補う方法はいくつかありますが、1971年のニクソン・ショックにより、GOLDとのリンクが外れてしまったドルを、一部分(例えば10%)GOLDとの交換を保証しますという『逆ニクソン・ショック』を起こして、GOLDバックの新ドルを発行し、現行のグリーンバックの旧ドルと並行して運用する方法もその1つです。(下図参照)

部分金本位制

GOLDの信用が付加される新ドルは、旧ドルよりもプレミアムがつきます。また、アメリカは大量のGOLDを保有しているため、GOLD価格の急騰により大儲けです(日本はあまり持っていないので大損です)。また、新ドルはアメリ国籍を持つ市民およびアメリカに本社がある企業しか使わせないという条件をつけたりするなど、外国に退蔵されている旧ドルの価値をどんどん下げることもするかもしれません。全ては、アメリカの借金を事実上踏み倒すことを目的としてますが、アメリカにマネーが還流しなくなるため、チャラにはしないで、半減とか半値八掛けニ割引(1/3)あたりか。

 

複数通貨バスケットの新国際通貨を作る案

新しい国際通貨を創設

歴史的にアメリカ、イギリスと対抗し続けているフランスあたりは、ドルだけが基軸通貨ではないと宣言し、新たな国際通貨を創設しようとしています。欧州経済もアメリカ以上にボロボロになっているので、ドルに代わる基軸通貨は『ユーロ』ではありません。複数通貨のバスケットで評価すると言っているので、IMFのSDRに近い概念のものになりそうです。

とりあえず現状維持(笑

日本マネーでドルを支える

基軸通貨の仕組みを変更するには、時間がかかります。20世紀にポンドからドルに基軸通貨を変えた際は、2回の世界対戦と大恐慌がありました。とりあえずすぐに効果があがる方法としては、モルヒネを注入して痛みを緩和して時間を稼ぐ策、「問題解決先送り」という伝統的な方法を採用します。 そういうわけで世界各国からアメリカにドルを還流させる仕組みを作ったのですが、世界同時バブル崩壊により、日本以外の国からドルが流入するルートは途絶えてしまいました。アメリカは麻薬患者のようにより多くのマネーをよこせとなるのですが、さすがに日本も無限にマネーを供給することはできません。この図の仕組みは近い将来、破たんを迎えます。

『限界を迎えた中央銀行システム』

※続きは明日(11/17)、朝にコラムを書きます。

2008/11/16 橘みゆき 拝

【関連するHP】
 峯山政宏後援会のブログ:日本を変えるため、若者達よ立ち上がれ!
 峯山政宏後援会:時代を変革期にはリーダーが登場します。彼に続くのだ!
 想月:新たな時代のうねりを感じます
 あほうどりのうた:同じ現象でも多角的にみると異なるものがみえてきます。

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