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2008年10月21日 (火)

デジタルとアナログ

小学生の頃だったと思う、近所のNTT武蔵野通信研究所(当時は電電公社)で一般公開されていて中に入ったとき、情報処理の研究をしている人に、以下の質問をしました。
「私の使っている8桁表示の電卓で『1÷3×3』と入力すると、結果は、0.9999999でした。なぜ『1』にならないのですか?」という質問でした。研究員がなんて答えたのか忘れてしまいましたが、相当困ったのではないでしょうか。
デジタルコンピュータでは有限の桁数を使って計算をするため、誤差をゼロにすることはできません。デジタルの持つ特性といえばそうなのですが、アナログ量とデジタル量は完全には一致しません。

ある会社の株価を予想する際、いろいろデータを調べて、もっともらしい理由をつけて、その会社の株が上がる/下がるという結論を持ってきます。猿がダーツを投げて、赤い領域なら上がる、黒い領域なら下がるということは通常しません。コインを投げて、表なら上がる、裏なら下がるということも通常はしません。
株価が上がる要因、下がる要因は1つではありません。たくさんあります。為替や他社の株価、景気や金利の動向、海外の動き……。調べればきりがありません。多くの情報を集めて、手間と費用をかけて、求める情報はたったの1ビットの情報(株が上がるのか、下がるのか)です。

さて、質問です。ある会社の株価を予想するには、どこまで情報を集めれば、100%正確に予想できるでしょうか? 膨大な情報を集めれば正確性を上げることはできます。9割いける、99%いける。ですが100%にはならないのです。情報を集めるコストが急上昇する一方になります。これはさきほどの『1÷3×3=1にならない』話を思い出します。ある程度、情報を集めて、じゃあこれに決めたと「決定」したのが答えにしています。それゆえ、株価を当てるのは困難となります。長期的にはダーツを投げる猿といい勝負になります。

先の例では株価の話ですが、多くのスタッフを抱える情報機関がやっている仕事の積み重ね、多種多用の情報を集め、分析し、最終的にはA4の紙1枚にまとまったレポートになる過程をみると、単独の情報は意味を持たなくても、密度が濃くすれば情報の質や重要度がアップすることをしているのです。情報は少なくすればするほど価値が高くなるのです。

インテリジェンスは重要である。
(峯山政宏後援会のブログにリンクします)

2008/10/21 橘みゆき 拝

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投稿: yasu | 2008年11月 1日 (土) 10:36

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