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2008年8月25日 (月)

イランがアメリカから小麦を輸入

【ワシントン斉藤信宏】 イスラム革命後の80年に米国との国交を断絶したイランが、28年ぶりに米国産小麦の直接輸入を再開していたことが明らかになった。米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。 同紙によると、イランによる米国産小麦の輸入量は、6月からこれまでに100万トンを超えているという。米政府は核開発疑惑などに絡み、イランへの経済制裁を実施しているが、農産物の輸出は禁じていない。イランでは、日照りの影響で今年の国産小麦の生産量が昨年の1500万トンから約1000万トンまで落ち込むと予想されている。 米国務省報道官は同紙の取材に対し、軍事技術に転用されそうな工業製品の輸出は禁じてきたが、農産物の輸出は禁じていないと説明。「政府には制裁を科してきたが、イラン国民には援助の手を差し伸べてきた」と述べた。

出展:イラン米国産小麦の直接輸入6月から再開…28年ぶり (毎日新聞)

中東諸国はイランから食糧を輸入している

UAEのドバイで働いていた友人に聞いた話では、「UAEはイランから食糧を輸入しているから、戦争が始まったら飢えるしかない」とのことです。イランは食糧輸出国だといえます。そのイランがアメリカから100万トンもの小麦を輸入したというニュース記事が上の記事です。日照りの影響で小麦の生産量が2/3になってしまったということは、中東や中央アジア諸国の乾燥化によるものです。今後、温暖化の進展と共により乾燥化が進み、小麦がますます採れなくなります。水不足=食料不足は、飢えた民衆が暴動を起こす要因となります。グルジア情勢と共に、中東地域も戦争という手段で問題解決を図る可能性が増してきています。とかく日本にいると、このような重要な出来事が軽視されがちなので、外国のニュースはアンテナの感度を鋭くしておく必要があります。

橘みゆき 拝  2008/08/25

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