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2008年7月10日 (木)

お米の復権

日本米が相対的に安くなった

今日も水素文明の話からずれます。食糧価格上昇の話の続きです。7月1日にガソリンの価格が1L=180円を超える等、多くの商品価格が上がりました。特に生活必需品の値上げが目立っています。政府が発表する物価指数だと前年比で+1%ですが、スーパーで買い物をしている実感だと前年比で+10%とか+20%位になっているように思えます。今まで安売りの常連だったものが1割から3割の値上げ(量を減らして対応している企業もあります)ですから、なおさら値上げ感が強く感じます。物価指数の算出方法と、生活するために買う商品のトータル額との違いで、両者の数字が大きく変わってしまいます。

7月1日に放送されたお昼の番組などでは、物価の値上がりについて特集をしていました。生活費をやりくりしている主婦にインタビューしていましたが、『チラシを比べて安いところで買う』、『友人達と安売り情報を共有していきたい』などの意見が聞けました。TVで言っていることを信用せず、正しい情報を知合い達で情報共有するのは、正しい選択といえます。とはいっても、年金生活者や所得の少ない人達が食費を倹約するにしても限度というものがあります。多くの人は、食うに困ると座して死を待たずに、生き延びるためなら何でもやります。戦後直後のように米をよこせと暴動が発生たり、昭和19年あたりの雑誌みたいに、ベランダや家庭菜園で野菜を作りましょうという記事が出てきそうです。日本は食糧の6割を輸入に頼っていますが、お金を出せば食糧が買えるうちはまだ良いのですが、相手の国が自国民を食わせるために輸出できなくなったと言い、禁輸状態になると、都市部に住んでいる人は食べるものがなくなってしまいます。海外では食糧をよこせと暴動が起こり、政権が転覆した国もあります。幸い、日本では主食の米がまだ値上がりしていないので第二次平成米騒動に至っていませんが、安心はできません。

秋には野菜が大幅値上げとなる

一昔前の平成の米騒動では、冷夏のため日本米が不足し、海外からコメを輸入して対応しましたが、ソバ・うどん・パスタなどの麺類、パンの材料となる小麦の価格は上がっていませんでしが。今年は日本米の価格は上がらずに、海外から輸入する麺類や小麦、大豆の価格が急上昇しています。当面の間は、『日本人はお米が大好き』でしのぎながら、食糧自給率を現状の39%からできるだけアップさせることが必要です。支那が肥料の原料となるリンの輸出を停止したため、肥料の価格がアップし、今年の夏以降に収穫される野菜や果物の価格が150%から200%位にしないと、農家ではやっていけないという話を聞きました。9月から先は、肉や野菜などの生鮮食品がバーンと上がっていくことが予想されます。そうなると、簡単にできる野菜を家庭菜園やペランダなどで作ろうという機運が高まっていきます。なんか、第二次世界大戦の進展で、国内がどんどん苦しい状況に追い詰められているような展開に似ていますが、地方にいる方が食糧は手に入りやすい状況になって、買出し列車とか、田舎に子どもを疎開させたり、都市部から田舎に移住したりする動きが加速しそうです。

橘みゆき 拝  2008/07/10

 食卓の“ご飯回帰”が鮮明になっている。小麦の値上げでパン価格が上昇し、割安感が出ているためで、節約意識を強めている消費者が外食を手控えていることも後押ししている。スーパーではご飯のおかずになる総菜が売り上げを伸ばしているほか、お茶漬けのもとや焼きのりなど関連商品の売れ行きも好調だ。食品メーカーはご飯に合う関連商品の拡充に乗り出した。
 「安上がりだから食事は家。ご飯を中心にしている」。関東地盤の中堅スーパー、サミットストア三鷹市役所前店(東京都三鷹市)。身近な商品の相次ぐ値上げでサイフのひもを締める30代主婦は、自転車のかごがいっぱいになるほど特売品を買い込んだ。
 サミットでは、家での調理時間を省けるサラダ、煮豆、揚げ物など総菜の売上高がここ数カ月、前年を5~10%上回る。ご飯の関連商品では、お茶漬けのもとも好調だ。買い物客の目を引きつけようと、お茶漬けのもとは焼きのりと一緒にコメの真上に置くよう商品棚も工夫した。
 ダイエーではコメやふりかけの売上高が6月はそれぞれ20%増えた。イトーヨーカ堂も焼きのりが1月から2けたの伸び。スーパー各社は「食の安全・安心への意識が高まっていることも重なり、自宅で食事をする傾向は当面続く」とし、ご飯の関連商品の品ぞろえを強化している。

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コメント

米業界関係者さん、コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、肥料や燃料の値上げが続くと、野菜や果物と同じように
お米も値上げしないと採算がとれませんね。
地震予知サイトの管理人さんが5月の連休あたり、農協で玄米60kgが入手
しにくくなっていると書いていたことを思い出しました。
お金を出しても食糧が買えなくなる日もそう遠い日ではなさそうです。
※玄米は常温で半年程度保存が可能です。

橘みゆき拝  2008/07/14

投稿: 橘みゆき | 2008年7月14日 (月) 19:54

はじめまして。米業界関係者です。

すでに卸値の段階で米も大幅に値上がり(3千円以上/60kg)していますよ。
19年度産米は、新潟、会津辺りの人気銘柄にいたっては市場から姿を消しています。
肥料、燃料費の暴騰で、今後、米も例外でなく価格が上がります。

そして輸入していたミニマムアクセス米も4月の入札では買い付けが出来ず、今後の輸入も全く目途がたたない状態です。
もはやカネを出せば買える事態ではありません。
現在抱えているMA米も、今後、国内の加工用、飼料用などに回せば、在庫は一掃されます。
そして今後、輸入できない事態が続けば、これら全てを国内産で賄わなければならなくならす、100万トン規模の大増産が必要になるのです。
国内がそのような状態なのに、「決まったことだから」と、各県の農政センターはこの期に及んでまだ減反しろなどと言っています。
実は、18年度産米の時点で、国内需要に対し90万トン以上足りませんでした。
米余りなど大ウソです。しなくてもいい輸入米が全て余っていたのです。

この国の中枢は機能不全に陥っており、脳死状態です。

皆さん、自衛して下さい。
食料を確保して下さい。まだ間に合います。

乱文失礼致しました。

投稿: | 2008年7月10日 (木) 21:33

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