« お米の復権 | トップページ | 原油価格が134ドルまで急落 »

2008年7月15日 (火)

燃料高騰で一斉休漁

燃料が値上げすれはお米も上がる

前回の記事(お米の復権)で、日本米が相対的に安くなったことと、肥料と燃料の価格上昇で野菜が秋には大幅値上げになるだろうと書きました。匿名の方から、日本米だって値上げされているとコメントされましたが、調べてみたらそのとおりでした。もう少し時差を置いて値上がりすると予測していたのですが。。お米だって育てるのに肥料や燃料が必要となります。食べ物のように必ず必要となるものは、インフレに連動して価格がどんどん上がっていきます。大多数の人達はインフレ率よりも収入の上昇率は低く抑えられるため、相対的に減少となるため、無駄遣いをやめたり、外食せずに自宅で食べたりするなど、支出の見直しを図ります。そうなると、必要性の低いものや、買うのを先延ばししても困らないもの、などが売れなくなります。不景気の先行指標となるのは、紳士服や家電製品、自動車などでしょう。海外旅行は無理してでも行くとしても、国内旅行は、だいぶ苦しくなります。山奥の温泉宿などは、燃料代は上がる、料理も上がる、お客さんは減るという三重苦にあえいでいます。ロードサイドのファミレスなども売上げが減っているという話も聞きます。(私の近所のファミレスは地元の人達で連日大賑わいですが、それでもピークとなる時間帯(18時から20時)を外すと、だいぶ少ないような印象です。

燃料高騰で漁師も困っている

本日(2008年7月15日)、国内のほとんどの漁船が休漁をします。燃料高騰に苦しむ漁師たちが政府に救済策を求めると、↓のニュース記事で伝えています。なんかイースター島で起こった文明崩壊の昔話を思い出します。イースター島の場合は、森林破壊が進み、大型カヌーが作るための木がなくなり、遠洋漁業ができなくなり、ついで近海漁業をするカヌーを作るための木もなくなった……。 漁船を動かすためのエネルギー源は石油がほとんどです(ヨットや帆船などは風力も併用可能です)。石油が上がれば、漁場までの往復にかかる燃料コストも上がります。でも、魚は石油の価格上昇ほど高くは売れませんので、漁師の懐が暖まりません。そこで、今回のように全国の漁師が団結して、高値で買い取ってもらうor燃料代の補填を求めることとなりました。今回の行動は漁師達の願いどおりになるでしょうか? 政府にはお金がないし、漁師も苦しければ、農家だって苦しいし、トラック運転手だって、工場経営者だって苦しい。社会主義国よろしく、1つの業界に補助金を出せば、われもわれもとなります。結局、消費者が魚を買う値段が、石油の価格上昇にリンクする形で上がるような結末になれば、ましな方ではないでしょうか。食べ物や生活必需品は、値上げしても必要だから売れるし、買わなくてはなりません。そこを欲望にまみれた人達が目をつけ、買占めたり、売り惜しみをすれば、必要以上に価格は上昇してしまいます(たぶん、そうなるでしょう)。江戸時代、大阪での米相場では、米の生産が1割減の不作の年には、米の価格は2倍に跳ね上がりました。戦争直後よろしく、闇市や地下市場ができ、都市生活者は困窮にあえぐ未来図になるかもしれません。

橘みゆき 拝  2008/07/15

 世界的な原油価格高騰を受けて15日、国内のほぼすべての漁船約20万隻が一斉に休漁する。 燃料のコスト高が続けば、漁をすればするほど赤字がかさむ事態も予想されるとして、漁師らが苦境を訴えるとともに、燃油値上がり分の補てんなど救済策を政府に求める。 休漁するのは、全国漁業協同組合連合会(全漁連)や大日本水産会など17の漁業団体に所属する漁船。全漁連などによると、漁船の燃料価格は5年前の3倍になっており、「このままでは廃業に追い込まれる」という声も出ているという。 一足早く14日から2日間の休漁に踏み切った漁港もあり、宮城県石巻市の寄磯漁港では、各漁船に窮状を訴える横断幕が掲げられた。また、北海道根室市では沿岸漁業者約300人が船外機に使うガソリンの免税を求め市内をデモ行進した。

【関連HP】
全国漁業共同組合連合会のHP
全国一斉休漁のお知らせ (319KB)

|

« お米の復権 | トップページ | 原油価格が134ドルまで急落 »

「石油」カテゴリの記事

「食料」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/66792/22298217

この記事へのトラックバック一覧です: 燃料高騰で一斉休漁:

« お米の復権 | トップページ | 原油価格が134ドルまで急落 »