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2008年7月 8日 (火)

バイオ燃料のせいで食糧価格が6年で75%値上がり

今日は、水素文明の話からずれます。食糧価格上昇の話です。世界銀行が推計したところ、2002年から2008年2月までの6年間に食糧価格が75%上昇したそうです。この発表は、穀物相場の高騰の原因は、投機によるホットマネーによる仕業であって、バイオ燃料による影響は少ないと言っていた専門家達の意見を覆すものでした。バイオ燃料による影響でこれだけ上がったのは、生産者が食糧として売るよりもバイオ燃料の原料とした売った方が、高く売れるからです。アダム・スミスの見えざる手はここにもいました。比喩的に表現すると、金持ちが車を運転するために貧乏人が飢えに苦しむという絵になります。

海外では食糧をよこせと暴動が起こり、政権が転覆した国もあります。日本では主食の米がまだ値上がりしていないので第二次平成米騒動に至っていません。さすがに7月1日にはガソリンが1L=180円を超える等、多くの商品価格が上がり、特に生活必需品の値上げが目立ちました。お昼の番組などでは、生活費をやりくりしている主婦にインタビューしていましたが、『チラシを比べて安いところで買う』、『友人達と安売り情報を共有していきたい』などの意見が聞けました。年金生活者や所得の少ない人達が食費を倹約するにしても限度があります。戦後直後のように米をよこせとデモが発生したり、昭和19年あたりの雑誌みたいに、ベランダや家庭菜園で野菜を作りましょうという記事が出てきそうです。

日本は食糧の6割を輸入に頼っていますが、お金を出せば食糧が買えるうちはまだ良いのですが、相手の国が自国民を食わせるために輸出できなくなったと言い、禁輸状態になると、都市部に住んでいる人は食べるものがなくなってしまいます。そうなった場合は政府に文句を言っても無駄ですので、お友達や知合いなどのネットワークを通じて、食糧を手に入れたり、作ったりするしかありません。

橘みゆき 拝  2008/07/08

【ロンドン=本間圭一】 4日付の英紙ガーディアンは、世界銀行の内部報告書の内容として、2002年から今年2月の間にバイオ燃料の影響で食糧価格が推計で75%上昇したと伝えた。 欧米諸国が推進するバイオ燃料の影響は比較的少ないとされていただけに、食糧価格問題を取り上げる北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の議論にも影響を与えそうだ。 同紙によると、食糧バスケット価格は同期間に140%も上昇したが、エネルギーや肥料価格の高騰は15%の上昇しかもたらさなかった。米国のトウモロコシや欧州の植物油などが燃料用に使われたことや、それに伴い投機熱が高まったことなどが食糧価格の75%上昇につながったという。 報告書は、国際的に著名な経済学者によって今年4月に作成されたという。

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コメント

発明した人の意図とは全くの別のところで物事は動くのですね。複雑な心境です。

ありがとうございました。

投稿: ninin | 2008年7月 8日 (火) 16:04

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