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2006年3月26日 (日)

バーチャルウォーター

バーチャルウォーター(仮想水)の概念は、1990年代初めにロンドン
大学のトニー・アラン教授が提案した概念です。
たとえば、農産品や工業製品を生産するのに大量の水が必要と
なります。そのため、農作物や工業製品を海外から輸入した場合、
水を輸入したと同じだという概念です。

農産品の例
 小麦1kg作るのに、水2000リットル(2トン)の水が必要となる。
 牛肉1kg作るのに、穀物10Kg必要となるため、20トンの水が必要。
 日本のように輸入大国の場合、水を大量に輸入しているのと同じ。

私達が使う水は、生活に使う水として目に見える水以外にも、食料
や工業製品を作るのに必要な仮想水を消費しているのです。
夕食に、200gのステーキと300gのご飯を食べると40.6トンもの水が
必要となります。500gの塩お握り(5個分)でも1トンの水です。

この考えを拡大すると
 産油国の場合、石油を売った代金で、食料を輸入できるため、
 水不足であっても仮想水の概念を考慮すると、水不足していない。
 ところが、ろくに産業がない国の場合、食料を輸入できないので、
 仮想水で水増しできない。(水不足となる)

ここで問題。
 食料を輸出している国は、自然に降った雨を他国に輸出している
 ことになるため、大丈夫かどうか検討が必要となります。
 環境に与える負荷が大きければ、長続きしません。
 下手をすると、灌漑失敗による塩害が発生してしまいます。

バーチャルウォーターは、単に人類の活動全般にわたって、水が
大量に必要なことを教えてくれます。水を有効活用することは
21世紀を生きる私達にとって、必須といえます。

橘みゆき  2006/03/26

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