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2006年3月14日 (火)

何もしなくても時は進む

京都議定書で日本はCo2の排出量を-6%にしましょうという目標が
達成できそうにありません。なぜでしょう?

こんな例え話で考えましょう。
川の近くに家があって、上流に工場がある。
工場から有毒物を含んだ廃水が川に流れているとしましょう。

自宅の近所とかだと悪臭や汚れが目につきますから、なんとか止めようと
工場の経営者に働きかけるでしょう。自分が関係者ですから当然です。
これが、自分の近所でなく、遠方であって、TVニュースで地元の人が反対
運動していると伝えられたら? 多くの人は、何もしないでしょう。
いい悪いを別としたら、自分に影響がなければ関係ないと思うものです。

もし、その工場で作っている製品が安くて便利でよく購入している人の場合、
工場が操業を止めたり、製品の価格が上がったら困るから、立場が変わり
ます。安いんだからいいじゃないかと言うかもしれません。

環境問題って、自分の置かれている立場が変われば、意見が変わるので
大勢の意見を集約すると、「総論賛成、各論反対」ということになります。

未来に対する責任がない、現在がよければいい、そう思っているうちは
今現在とりたてて被害がないのなら何もしない/できない、そういう結論に
なってしまいがちです。

誰かがリーダーシップをとって、工場の経営者に公害対策をするための投資
を決断させるまで、有毒物の垂れ流しは続きます。
その人は、「子供達にきれいな川を残すのは、私達の義務だ」と思ったから
行動しました。

工場1つとっても、こんな具合に、いろんな人の利害が対立します。
地球全体の温暖化を止める(遅らせる)ために、経済活動を抑えようという
意見がまとまらないのは、この例えを拡大したようなものです。

未来がどうなるのか予測し、より良い未来にするために、今を生きる私達が
ない智恵をしぼって考え、順次対策を実施していく。こういったアプローチを
とらないと環境問題なんてやっていられません。

100歳まで長生きする人は少ないのですが、自分の死後のことは知らない
という立場を取る人が多いように思えます。

時の流れは止められません。
過ぎ去った時は、もう戻りません。
何もしなくても時は進み、刻々と環境破壊が進んでいきます。

橘みゆき  2006/03/14

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