トップページ | 2006年4月 »

2006年3月30日 (木)

燃費のよい車達

国土交通省が平成17年度末現在販売されているガソリン自動車の
燃費が良い車の一覧を発表しました。上位にハイブリッド車が並んで
います。軽自動車も相当いい数字を出しています。
燃費の良い車を運転すれば、ガソリン代も安く済むので、石油相場が
高騰している昨今は、お財布にも環境にも良いようです。
アメリカでは車が足ですから、燃費の良い日本車が飛ぶように売れる
一方で、燃費の悪いGMなどは業績を悪化しています。

橘みゆき  2006/03/30

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/09/090328_.html
国土交通省は、自動車ユーザーの省エネルギーへの関心を高めると
ともに、燃費性能の優れた自動車の開発・普及を図るため、毎年、
現在販売されている自動車(型式指定を受けた自動車に限る)の
燃費性能を整理した冊子「自動車燃費一覧」を作成するとともに、
燃費の良いガソリン乗用車ベスト10を公表しています。
 平成17年末現在販売されている自動車のうち、最も燃費の良い
ガソリン乗用車は、小型・普通乗用車ではインサイト(本田技研工業
株式会社)、軽乗用車ではミラ(ダイハツ工業株式会社)でした。

【ガソリン乗用車(普通・小型)ベスト10】
1.36.0km/l 本田技研工業(株)インサイト ハイブリッド車
2.35.5km/l トヨタ自動車(株)プリウス ハイブリッド車
3.31.0km/l 本田技研工業(株)シビックハイブリッド
4.24.5km/l トヨタ自動車(株)ヴィッツ
5.24.0km/l 本田技研工業(株)フィット
6.22.0km/l トヨタ自動車(株)ベルタ
7.21.0km/l トヨタ自動車(株)パッソ
7.21.0km/l ダイハツ工業(株)ブーン
7.21.0km/l 日産自動車(株) マーチ
10.20.5km/l 三菱自動車工業(株)コルト

【ガソリン乗用車(軽)ベスト10】
1.30.5km/l ダイハツ工業(株)ミラ
2.26.0km/l ダイハツ工業(株)エッセ
3.24.5km/l スズキ(株)   アルト
3.24.5km/l マツダ(株)   キャロル
5.24.0km/l 富士重工業(株) R1
5.24.0km/l 富士重工業(株) R2
7.23.5km/l スズキ(株)   ワゴンR
7.23.5km/l マツダ(株)   AZ-ワゴン
9.23.0km/l ダイハツ工業(株)ムーヴ
10.22.5km/l 三菱自動車工業(株)ミニカ
10.22.5km/l スズキ(株)   Kei

※ 表中「燃費」は、10・15モード燃費値。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月29日 (水)

産油国の水事情

【要約】
 産油国UAEでは1本の木に年間1000ドルかけて水を与えている。
 まともに小麦を作ったら1キロ当たり20万円分の水が必要。

UAEに仕事で行ったことがある友人から聞いた話です。
中東の観光と金融の中心となっているドバイでは、道に生えている
木に、どんどん水を与えて枯らさないようにしています。
そのコストは木1本あたり、年間1000ドルもかかるそうです。
日本では考えられない話ですね。
水1リットルの値段がガソリンよりも高い国なので、そうなってしまう
のでしょうが、こんなことができるのもオイルマネーのおかげです。

仮に水1リットルを100円とすると、小麦1キロ作るのに2トンの水を
使った場合、小麦1キロ=20万円という商業ベースでありえない
価格に跳ね上がります。ゴールド1キロ約220万円、シルバー1キロ
4万5千円と比べてみたくなります。
近所のスーパーで売っている小麦粉1キロの袋はいくらでしょうか?

中東の産油国で農業をやる場合、仮に小麦1キロ=500円位を
めざすとすると、水のコストを1/400まで下げる必要があります。

納豆樹脂を使って保水力を向上させ、使う水を1/4に節約できた
として、1リットル=1円。
通常の技術では砂漠では農業ができない。石油を輸出して稼いだ
お金で、食料を輸入しようという経済行為を通常は選びます。

水が事実上無料だったら? たとえば、無駄に捨てられていたゴミ
から水素を作って、燃やして水を得られるのなら、自国で生産した
方が安いし、遊牧民も農業をして生活をすることができます。

そんな技術があるのなら、産油国は喜んで砂漠を緑化するでしょう。
できるはずがないと誰もが思いますが、それを実現する人達が
現れたら、少なくとも水不足と食料不足は解消されます。

橘みゆき  2006/03/29

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年3月28日 (火)

水の節約

【要約】
 灌漑による水の消費量を納豆樹脂を使って節約すれば砂漠が緑化できる。

通常の農業では、1kgの小麦を作るのに2トンの水が必要となります。
水の供給は、雨や雪によるもの、河川から水を引いてくる、井戸を掘って
水をくみ上げる、様々な方法がありますが、田んぼや畑から水が蒸発
したり、地下に浸みこんだり、他の土地に流れたりして、水が消費されます。

乾燥地で灌漑により水を供給した場合、塩害により、耕作できなくなり
結局もとのもくあみといったことが起きています。これは大量に水を
与えた結果、土地に含まれている塩分が浮き上がってきたり、水自身
に塩分が含まれている(海水プラントでできた水など)ため。
環境に大きな負荷を与えた結果といえます。
消費する水を減らすことができれば、塩害による被害も最小限に
とどめることができるのではないでしょうか。

水を有効に活用するには、なんらかの方法で
(1) 蒸発を防ぐ
(2) 地下に浸透するのを防ぐ
(3) 他の土地に流れないようにする
ことをすればよいことになります。
言い換えれば、「保水力をアップする」ことになります。

この1つの方法として、納豆樹脂を使って、水をゼリー状にして
しまうというのがあります。現状、コストが高いのですが、量産化
して低コストにしてしまえば、世界中で利用が可能となります。
オイルマネーで潤っている中東諸国を緑化してみるのも良い
でしょう。
ちなみに、おむつに使われているのはポリマーでも似たような
ことができますが、いつまでも腐らないので環境にはNGです。

橘みゆき  2006/03/28

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月27日 (月)

水の種類

【要約】
 水素を燃やしても水は得られます。これは新たな水資源です。

昨日、仮想水のお話をしました。
1kgの小麦を作るのに2トンの水が必要なことも。
私達が生きていくためには、大量の水が必要となり、生活水準が
上がれば、さらに多くの水が必要となります。
人口爆発とも関連しますが、今日は水に限定します。

水は、雨や雪で空から降ってくるもの、河川として流れているもの、
伏流水など地表近くの地下に流れているもの。これらは、フローの
水です。供給される分、使える水です。(※水利権を無視した場合)
湧き水とか井戸も含めて、自然の水です。

一方、地下水をくみ上げすぎて、地下水位がどんどん下がって
いった場合、50mとか100mとか深い井戸を掘って、ポンプで
くみ上げます。これ位深いところにある水は、雨によって供給される
のではなく、地層と地層の間に挟まれている化石水です。
全部くんでしまったら、それまでです。
アメリカ合衆国の穀倉地帯などは、化石水を大規模農場の灌漑に
使っているため、数百年もしないうちに干上がってしまい、草原に
逆戻りです。

自然水と化石水。これ以外にも淡水化プラントによって海水から
得られた水や、燃料電池で発生する水もあります。技術の力に
よって生み出された水といって良いでしょう。

ちなみに、燃料電池から得た水は、塩分を含んでいないため、
塩害の心配がありませんから、水を効率よく使う方法を考えれば
砂漠の緑化が実現します。

H2+O → H2O+熱エネルギー

という式から、ガソリンエンジンからはCo2が出てしまうが、
燃料電池では水が得られます。
それを有効活用すれば、立派な水資源になるのではないでしょうか。

橘みゆき  2006/03/27

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月26日 (日)

バーチャルウォーター

バーチャルウォーター(仮想水)の概念は、1990年代初めにロンドン
大学のトニー・アラン教授が提案した概念です。
たとえば、農産品や工業製品を生産するのに大量の水が必要と
なります。そのため、農作物や工業製品を海外から輸入した場合、
水を輸入したと同じだという概念です。

農産品の例
 小麦1kg作るのに、水2000リットル(2トン)の水が必要となる。
 牛肉1kg作るのに、穀物10Kg必要となるため、20トンの水が必要。
 日本のように輸入大国の場合、水を大量に輸入しているのと同じ。

私達が使う水は、生活に使う水として目に見える水以外にも、食料
や工業製品を作るのに必要な仮想水を消費しているのです。
夕食に、200gのステーキと300gのご飯を食べると40.6トンもの水が
必要となります。500gの塩お握り(5個分)でも1トンの水です。

この考えを拡大すると
 産油国の場合、石油を売った代金で、食料を輸入できるため、
 水不足であっても仮想水の概念を考慮すると、水不足していない。
 ところが、ろくに産業がない国の場合、食料を輸入できないので、
 仮想水で水増しできない。(水不足となる)

ここで問題。
 食料を輸出している国は、自然に降った雨を他国に輸出している
 ことになるため、大丈夫かどうか検討が必要となります。
 環境に与える負荷が大きければ、長続きしません。
 下手をすると、灌漑失敗による塩害が発生してしまいます。

バーチャルウォーターは、単に人類の活動全般にわたって、水が
大量に必要なことを教えてくれます。水を有効活用することは
21世紀を生きる私達にとって、必須といえます。

橘みゆき  2006/03/26

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月25日 (土)

PSE法猶予期間延長

いろんなブログで解説されてますが、ここでも少し取り上げます。
新品を使わず、中古品や修理品で代替するという行動は、環境のため
に良い行動なので、PSE法と循環型経済の共存を図るのは大変重要な
ポイントとなります。
今回、経済産業省が事実上の猶予期間を設定することで、中古品の
扱いをどういうふうに運用していくか、関係者で考えることができます。
強引に4月1日にスタートさせるより、混乱が少なくなります。

なお、PSE法については、環境系ブログで大きく取り上げられています。
詳細はそちらを参照願います。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/outline/hou_outline.htm
電気用品安全法の概要 (経済産業省のHP)

20世紀型の大量生産大量消費の経済システムから、循環型経済へシフトする
ことが京都議定書で決めた-6%を達成するためには絶対に必要となります。

3/19の発言「21世紀以後の地球観」で循環型経済の仕組みを
書きましたが、もう一度書きます。
※ここから
 (1) 天然資源を浪費しないように消費を抑制する。
 (2) 廃棄物の発生を抑制して生産/消費する。
 (3) 再使用できるものは再使用する。修理して使うのも有効。
 (4) 再使用できないものは原料として再利用する。
 (5) 再利用できないものは燃やして熱を回収する。
   その際、熱効率をできるだけ高める。
 (6) どうしようもないものだけ適正な方法で処分する。
※ここまで

こうしてみると、家電製品の安全利用を目的としたPSE法は、中古品を
修理して使う&そのまま使うという循環型経済とは異なる動きとなります。
なかなか壊れない家電製品を作ったら、新製品が売れなくなりますが、そんな
高性能な製品を作っていって、世界中に広めたのは日本のおかげです。
PSE法は、いろんなところでボロボロに言われていますが、粗悪品が
広まらないようにする仕組みを作るという趣旨は良いと評価します。

今回のPSE法をめぐる混乱は経済産業省と環境省が協同して動けば
もう少しいい動きをしたと思います。
問題先送りですが、どう運用すれば世の中がうまく回っていくのかを
考慮して、地道に広報活動をすれば、PSE法と循環型経済の共存が
図れると考えます。

橘みゆき  2006/03/25

http://newsflash.nifty.com/news/ts/ts__jiji_24X275KIJ.htm
マークなし販売容認=経産省、周知不足認め軌道修正
-中古家電のPSE問題(時事通信)

 4月から安全性を示す「PSEマーク」がない家電製品が販売できなく
なる問題で、経済産業省は24日、新制度の対象となる中古品について
マークの取得に必要な安全検査体制が整うまで事実上の販売を継続
できるようにすると発表した。同省はこれまで「利用者の安全」を強調、
制度の延期は拒否してきたが、周知活動の不足から中古品販売店など
で混乱が予想されたため、軌道修正に踏み切った。
 PSEマークは2001年度から施行された電気用品安全法で義務付け
られた。テレビ、冷蔵庫、電子楽器などの電気製品259品目は5年間
の猶予期間を経て4月から中古品にも適用される。
 今回の措置では、マークなしで顧客に引き渡すのは「販売」ではなく
「レンタル」とみなし、業者が事後的に漏電の有無を確認する安全検査
を実施してマークを付けたり、レンタル期間終了後に無償譲渡したり
する行為を容認する。
同省は容認する期間を「数カ月」(消費経済政策課)としている。 

[時事通信社:2006年03月24日 21時10分]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月24日 (金)

原子力発電はいいのか

電力会社の新聞広告などを見ると、原子力発電はCo2発生が少ない
という記事をよく見ます。 水力発電、火力発電など主要な発電方法と
発生するCo2の量が棒グラフで並べられていて、原子力発電はCo2の
発生がとても少ない優等生ですよ。ということが図で示されています。

発電コストに関しても原子力発電は低コストとあります。
これって本当なのでしょうか?

まず原子力発電所は、プルトニウムを生産する過程で電力が得られる
という代物です。放射性廃棄物が大量に発生しますが、それは数十万年
もの間、放射能を撒き散らすため、常に冷却したり、外に漏れないように
万全の管理が必要となります。
私達が出した放射性廃棄物は、後々の世代に押し付けているわけで、
原子力発電所から電気を得るのと引替えにとんでもない廃棄物ができる
というふうに認識することが必要です。

1986年にチェルノブイリ原発が大きな事故を起こしてから20年経過
しました。漏れた放射能は広島型原爆の500発分だそうです。
十数万人もの人が犠牲になりました。
急ごしらえの石棺も放射能でボロボロになり、いつ崩壊してもおかしく
ありません。チェルノブイリ周辺地域は広範囲にわたって人が住めなく
なりました。そういう危ないものは、さっさと止めてしまうのが一番です。

後々の世代に負担を押し付けないような方式に変更した方がいい
と思うのですが、みなさまはどう考えますか?
日本には現在、55基の原子力発電所が稼動していますが、地震国
なのに、こんなに動かしたら、いつ事故を起こしてもおかしくはありません。
日本全国各地に設置している自動販売機が消費する電力は原発数個分
だそうです。それなら、深夜営業しているコンビニや自動販売機を夜間
止めてしまうようにすれば、いくつかは運転停止にすることが可能です。
利便性を多少犠牲にしても、いいのではないかと愚考いたします。

橘みゆき  2006/03/24

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年3月23日 (木)

ペンタゴンの秘密報告

映画「Day After Tomorrow」の元ネタになった、温暖化の影響に
関する秘密報告のダイジェストが大阪ガスのHPに掲載されています。

2004年06月02日、大阪ガスが主催した環境シンポジウム2004の
基調講演が大阪ガスのHPに掲載されています。
三橋規宏氏(千葉商科大学政策情報学部教授)による講演で、
テーマは、「温暖化の影響に関するペンタゴンの秘密報告」です。
http://www.osakagas.co.jp/kankyo/news/sympo2004/koen/koen_01.htm

かなり多めの内容ですが、ぜひご一覧あれ。

橘みゆき  2006/03/23

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月22日 (水)

NHKスペシャル環境大異変再放送

2/17と2/18の2日連続で放送されたNHKスペシャルの「環境大異変」
ですが、NHK BS-Hiで再放送されました。
おかげで、本放送の時に見れなかった第一夜(2/17放送分)を見る
ことができました。
(番組のあらすじについては、3/13の書込みを参照願います)

NHKスペシャルで取り上げた2100年の未来図ですが、CO2濃度が
700ppmの場合として地球シミュレータで予測した結果だそうです。
番組の中でも言っていましたが、700ppmという値は、一生懸命
がんばってやっと達成できる数値です。
このまま時と過ごした場合(プランAの未来)では、960ppm。
京都議定書の枠組みを全部の先進国が達成した場合、800ppm。
(ようするに日本は-6%のノルマ達成を言われています)
そのため、楽観的シナリオとも言えます。
それでも地球全体の平均気温が+4.2度にもなります。

一生懸命がんばってもこんな未来なのだから、全然やらなかったら
もっとひどいですよ。という未来を見せた方が真剣に取り組むのでは
ないかと愚考します。複数案を示して、望ましい未来を選ぶのには
もう1つの可能性(現状のまま)という地球シミュレータの結果が
みたいところです。

橘みゆき 拝  2006/03/22

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月21日 (火)

プランX

プランAとは、環境問題に対する抜本的な対策を実施することなく
無為に時間を過ごした場合、未来はたいへんなことになるという
将来予測です。

環境悪化が進んで、どうしようもなくなるまで人類が追い詰められ
たら、全滅する位ならせめて少数の人達だけでも残そうという選択
をするかもしれません。そういう計画をこのブログでは「プランX」と
呼んでいます。
環境について、いろいろ対策を考えているとき、そもそも人が
多いからいけないから、なんらかの方法で1/4位に減らせば
多くの問題は解消してしまうのではないか。そんな恐ろしい事
に思いをめぐらすことがあります。
プランXとは、プランAのゴールのもっと先にあるのでしょう。

橘みゆき  2006/03/21

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月20日 (月)

仮想スペースコロニー

東京ドーム位の広さのスペースコロニーで環境問題を考えましょう。
外部からは太陽エネルギーを受けるだけで、水や食料、資源は全て
自給自足とします。太陽光発電システムの経年劣化を無視すると、
太陽から受取るエネルギー = 宇宙に放出する熱エネルギー
の条件で、当面は自給自足ができます。

食料の継続的生産、酸素と水の安定供給、廃棄物の処理(分解)。
この問題をクリアして、水と酸素と炭素を太陽エネルギーを使って
循環できれば、なんとかなりそうです。
このコロニーには、元々燃料と水がある程度あり、それを使うこと
も可能です。むろん使えばなくなります。ちょうど化石燃料や化石水
みたいなものです。

こういう仮想スペースコロニーを想定すると、環境問題を考えやすく
なります。水や空気を汚したり、ゴミを出せば、そこに住む人達が
困ります。食料生産も限りがあるので、効率よく食べなければなり
ません。コロニーの住人は水と食料の供給量の範囲となります。
アメリカの砂漠で、完全に自給自足するコロニーを作って、どんな
ふうになるのか実験が行われていますが、やはり難しいようです。
決定的なのは、資源のリサイクルには限度があるという点です。
交換が必要な部品の調達は、外からやらないとだめですし。

地球は大きいけれど、宇宙から見たら、このコロニーとほとんど状況
は同じです。他の星から物資を運んでいるわけではないのですから。
宇宙開発により、地球で暮らせなくなったら、月や火星に移住すれば
良いと考える人もいます。ですが移住できる人はごく少数ですし、
仮に移住できたとしても、地球の方が断然環境が良いのです。

橘みゆき  2006/03/20

| | コメント (2) | トラックバック (0)

映画シリアナは必見です

環境に関係がある映画をお勧めするお話です。

あるブログで「シリアナ」という映画がお勧めされていた
ので、さっそく見ました。
内容は「中東の石油をめぐる、表と裏のかけひき」という
ところ。
台詞が多く、ハリウッドで多様されている話に全く関係が
ないラブシーンが挿入されていることがなかったので、
映画に集中できました。
多くのハリウッド映画のようにエンターティメントに徹して
いないため、大多数の人には面白くもなく、退屈な映画だと
評価されるでしょう。
ですが、海辺の石油プラントや砂漠の中の近代都市(ドバイ)
など映画を通して見たいシーンがふんだんにあったため、
とても良かったです。
さりげなく英語でしゃべる台詞(日本語はオブラートで包んで
あった)に、冷や汗たらたらでした。
残念なことに3/24で上映が終わってしまうところが多いよう
です。映画館で見るなら3/22(祝)がLASTチャンスです。

橘みゆき  2006/03/20

映画「シリアナ」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/syriana/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年3月19日 (日)

21世紀以後の地球観

1972年以後、地球は有限の存在だということが多くの人達に
認識されました。
自然の恵みは、限りがあるのです。
人類の活動による、自然に対する負荷は年々増大していきます。
今までのやり方では近い将来破綻をもたらすでしょう。
無限の欲望を満たすことは不可能です。

コンピュータの処理速度の向上により、スーパーコンピュータを
使った未来予測が可能となりました。2002年3月より運用開始
された地球シミュレータはその当時世界最速でした。
(本記事を執筆している2006年3月でもトップクラスです)
地球シミュレータは、地球を細かく区切って、その地区の未来を
どんどん予測しようという代物です。
研究結果は世界中の研究者に公開されており、NHKスペシャル
などにも利用されています。

このまま何もせず無為に時を過ごした結果の100年後と、
いっしょうけんめい環境問題に取り組んだ結果の100年後では、
未来は大きく異なることが地球シミュレータによる予測で明らか
になっています。

明るい未来を獲得するためには、20世紀型の大量生産大量消費の
経済システムから、循環型経済へのシフトが大前提となります。

循環型経済はこんな仕組みです。なかなか大変です。
それなりにコストや手間もかかります。

 (1) 天然資源を浪費しないように消費を抑制する。
 (2) 廃棄物の発生を抑制して生産/消費する。
 (3) 再使用できるものは再使用する。修理して使うのも有効。
 (4) 再使用できないものは原料として再利用する。
 (5) 再利用できないものは燃やして熱を回収する。
   その際、熱効率をできるだけ高める。
 (6) どうしようもないものだけ適正な方法で処分する。

こうしてみると、21世紀を生きる私達は、20世紀とは全く異なった
価値観を持つ必要に迫られているのがわかります。

なお、21世紀になって判明したことや新技術についても考慮する
必要があります。
石油の生産が上限を迎えた。食料の増産に限界がある。化石水が
涸れつつある。潅漑の失敗などにより砂漠化が進む。
などのマイナス要因を追加されます。
逆に、燃料電池などの代替燃料が普及する、砂漠を緑化するため
のコストが大幅にダウンしたなど、新技術の発明や普及などプラス
の要因もあります。

これらを考慮すると、かつてのイースター島みたいに環境破壊を
徹底的にしてしまう前に人類の英知と技術のブレイクスルーにより、
よりましな未来を構築することは今からでも充分可能だと私は判断
しています。
これからの多くの人達による実証実験の成果が出てきます。
成功事例として誰もが認めるようなすばらしいものがもうすぐ出て
くるかもしれません。

橘みゆき  2006/03/19

| | コメント (0) | トラックバック (0)

宇宙開発のドラマがNHKで放送

NHK総合テレビで深夜、宇宙開発を題材とした事実を基とした
ドラマが放送されます。ぜひみなさんで見てくださいませ。
宇宙開発ができたおかげで、地球を外から見ることができるように
なったわけですから、彼らの業績はとても大きいのです。

この番組の制作はイギリスのBBCですので、期待度大です。
4回シリーズで今回が1回目となります。
直前まで知らなかったので、見逃した方は、すみません。

橘みゆき  2006/03/19

●○● 番組紹介 ●○● (リンクはNHKのHP)

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/spacerace/index.html

SPACE RACE
宇宙へ -冷戦と2人の天才-
宇宙への果てしない夢‥‥ それはもう1つの「戦争」だった。

NHK総合テレビ(全4回)
第1回 3月18日(土)深夜【日曜午前】2:35~3:27
第2回 3月24日(金)深夜【土曜午前】2:05~2:56:30
第3回 3月24日(金)深夜【土曜午前】2:56:30~3:48
第4回 3月25日(土)深夜【日曜午前】2:30~3:22
※大阪府、京都府、兵庫県、和歌山県、奈良県、滋賀県では下記の放送予定
第1回 3月18日(土)深夜【日曜午前】2:56~3:48
第2回 3月24日(金)深夜【土曜午前】2:05~2:56:30
第3回 3月24日(金)深夜【土曜午前】2:56:30~3:48
第4回 3月25日(土)深夜【日曜午前】2:46~3:38

■イントロダクション
これは、事実を元にしたドラマである。

1950年代末期、東西冷戦が激しくなる中で宇宙進出を競いあうアメリカと
ソ連。国の威信をかけたこの開発競争は、一刻も早く相手の領土に到達し
得る巨大ミサイルを手にしたいという超大国同士の、強い欲望と恐怖に
突き動かされた激闘であった。
この宇宙開発競争には莫大な費用がかけられ、ロケット打上げや有人宇宙飛行
の失敗などによって多数の死者が出た。
宇宙を目指したこの人類史上最大の試みは、先駆的であると同時に最も
リスクの高い挑戦として科学史上に刻まれている。

二つの超大国には、それぞれ天才科学者がいた。一人は元ナチ党員で
アメリカに投降し、宇宙開発を続けるフォン・ブラウン。もう一人は、
スターリンの大粛清によって無実の罪で矯正労働収容所に入れられていた
ソ連のセルゲイ・コロリョフ。二人の天才が、人類が初めてくぐる宇宙への
扉を開いていく。

制作:BBC(2005年)
原題:Space Race

■主要キャスト
ナレーター :ロバート・リンジー ROBERT LINDSAY (声:谷口 節)
セルゲイ・コロリョフ :スティーブ・ニコルソン STEVE NICOLSON (声:石塚 運昇)
フォン・ブラウン :リチャード・ディレイン RICHARD DILLANE (声:森田 順平)

■エピソード

第1回:「ロケット開発」(RACE FOR ROCKETS)
 
第二次世界大戦末期、敗色濃厚だったナチス・ドイツが大逆転勝利に最後の
望みを託したのが、フォン・ブラウン博士が開発したV2ロケットであった。
連合国側のアメリカもソ連も、V2ロケットの性能を知り、フォン・ブラウン
とV2ロケットを手に入れようと血眼になる。

ロケットの開発に人生のすべてをささげているフォン・ブラウンは、ロケット
の研究開発を続けさせてくれそうだという理由から、アメリカへ投降すること
を選ぶ。しかしフォン・ブラウンは、ナチの党員であり親衛隊員だったという
過去を負っていた。アメリカへ渡ったのち、この過去がフォン・ブラウンを
苦しめることとなる。

一方、ソ連がアメリカに対抗するために白羽の矢を立てたのが、
セルゲイ・コロリョフであった。コロリョフはスターリンの大粛清によって
無実の罪で矯正労働収容所に入れられていた。釈放されたコロリョフは、
ロケットエンジン開発の第一人者グルシュコや、フォン・ブラウンと袂を
分かったドイツ人科学者グロトルップらと協力して新型ロケットを開発、
打上げ実験を成功させる。

第二次世界大戦後、世界は米ソを二極とする冷戦に突入したが、宇宙開発に
おいても激烈な戦いが始まったのだった。そしてその初期、リードしたのは
コロリョフ率いるソ連であった……。


第2回:「衛星開発」(RACE FOR SATELLITES)

第二次世界大戦が終わり、世界は冷戦の時代へと突入。二つの超大国、
アメリカとソ連は軍拡競争に走り、1952年にはアメリカが、翌53年には
ソ連が、それぞれ水爆実験を行った。

アメリカでは、フォン・ブラウンが活躍の場を与えられずに苦悩していた。
アメリカ軍は宇宙開発にそれほど興味がなく、フォン・ブラウンたちへの
扱いも冷たかった。そのため、フォン・ブラウンは唯一興味を示してくれた
会社に頼み込み、テレビ出演し、宇宙開発の重要性を直接アメリカ国民に
訴える作戦に出る。

ソ連軍部のネデリン司令官は、コロリョフに水爆の弾頭を搭載できる
ロケットの開発を命じR7ロケットの開発がスタート、巨大なロケットとなる
R7のためにバイコヌール宇宙基地が作られる。コロリョフはR7開発に当たり、
エンジン開発をグルシュコに依頼する。コロリョフとグルシュコの間には
確執があったが、二人はそれを乗り越えて協力することにする。コロリョフ
はR7ロケットを軍用に使うだけではなく、人工衛星の打上げにも利用しよう
と考えるが、ソ連の宇宙開発はあくまでも軍事優先であり、人工衛星開発
にはゴーサインが出なかった。

しかしついにフルシチョフがコロリョフの要請を入れ、衛星開発を許可する。
フルシチョフの後押しを得たコロリョフは、エンジントラブルなどを乗り越え、
人工衛星開発をめぐる競争でフォン・ブラウンをリード。
1957年10月、ついに人類初の人工衛星スプートニクを地球を周回する軌道に
打ち上げることに成功する。さらに11月にはライカという犬を乗せた
スプートニクの打上げにも成功したのだった。

ソ連の成功に衝撃を受けたアメリカは、ようやくフォン・ブラウンのチームを
重用する気になる。そして1958年1月末、フォン・ブラウンは人工衛星
エクスプローラ1号を打ち上げることに成功する。

米ソの宇宙開発競争は、ますます激しさを増していく……。


第3回:「有人宇宙飛行」(RACE FOR SURVIVAL)
 
1950年代半ばごろから東西の対立は深まり、米ソの宇宙開発競争も激しさを
増していた。1950年代を通じてソ連のコロリョフが一歩リードし、アメリカの
フォン・ブラウンは後じんを拝していた。

1959年に入ると、米ソは「世界初の有人宇宙飛行」をどちらが先に達成するか
を競い合うようになる。それまでソ連にリードを許していたアメリカはNASA
(アメリカ航空宇宙局)を設立。「マーキュリー計画」を立て、ソ連を猛追し
始める。

しかしそれでも先に有人宇宙飛行に成功したのはソ連だった。1961年4月、
ボストーク1号でユーリ・ガガーリン少佐が地球を一周し、見事に生還した
のである。だがアメリカも負けてはいなかった。一月も経たないうちに、
フリーダム7でアラン・シェパード中佐が有人宇宙飛行に成功したのだ。
アメリカの新大統領ケネディは、「アメリカは10年以内に月へ行く」と
就任演説で高らかに宣言する。

一方、東ベルリンには「ベルリンの壁」が作られ、冷戦の激化と共に、
核戦争勃発の危機が迫ってきていた……。


第4回:「月面着陸」(RACE FOR THE MOON)
 
アメリカの威信をかけて宇宙開発に取り組むことにしたケネディ大統領の就任
により、それまで宇宙開発ではソ連に遅れを取っていたアメリカが、ソ連を
猛追し始める。

アメリカの宇宙開発を率いるフォン・ブラウンはサターン・ロケットで、
コロリョフはN1ロケットで、人類初の宇宙遊泳、有人月周回飛行、そして
月面着陸を狙っていた。しかしアメリカ政府とNASAのバックアップを受ける
ことになったフォン・ブラウンとは違い、ソ連の共産党指導部はコロリョフ
を予算面で必ずしも優遇しなかった。そのためソ連は新しい技術の開発では
なく、すでにある技術のフル活用を強いられた。フォン・ブラウンの
サターン・ロケットが打上げに必要な推力を大型エンジン五基で得ていたのに
対し、コロリョフのN1ロケットは従来の小型エンジンを24個(後には30個)も
使うものだった。しかしそのような苦境にあってなお、コロリョフはさらなる
偉業を達成する。1965年3月、レオノフが人類初の宇宙遊泳に成功したのだ。
ようやく党指導部から満額ではないものの予算を獲得し、コロリョフは
N1ロケットの製造に着手する。彼が月面着陸のために作ったカプセルは
ソユーズであった。

健康を害したコロリョフは1966年1月、この世を去る。20年にわたりその存在
が国家機密として伏せられていたコロリョフであったが、ブレジネフにより
世界中に名前が明らかにされ、生前の業績を称えられ赤の広場で国葬される。
しかしコロリョフを失い、続いてガガーリンをも飛行機事故で失ったソ連の
宇宙開発は迷走していく……。

一方、フォン・ブラウンはジェミニを開発、続いてアポロ計画の遂行にまい進
する。1968年12月、アポロ8号で初の有人月周回飛行に成功。ついにソ連を
追い抜いたのである。1969年7月にはアポロ11号が人類初の月面着陸に成功し、
星条旗が月面にひるがえった……。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年3月18日 (土)

20世紀までの地球観

今日と明日にわたって、地球の見方がどう変化したことを書きます。
今回は、20世紀までの地球観についてです。
正確を期すならば、1972年にローマ・クラブから「成長の限界」が
発表される以前と以後で人類が地球に対する見方が変わりました。
地球は無限に水や食料、資源を提供できないということが多くの
人達に認識されたのです。

狩猟・採取時代、人類は自然の恵みにより水や食料を得ていました。
食料の多少により、人口が増減していました。
農業時代になると、水を引いたり、家畜を飼うことで以前より多くの
食料が獲得できるようになり、その分、人口は増加しました。
古代文明がいくつも勃興したり消滅したりしていましたが、地球全体
としてみると、人類の活動は現在と比べると微々たるものでした。
地球は無限に大きくて、必要となる水・食料・資源は無尽蔵であり、
ゴミなども自然の回復力でなんとかなっていました。
自然の恵み >> 人類の活動 という時代です。

産業革命により大量生産が可能となると、これまた人口が増えました。
また、生活水準がアップすることにより1人あたりのエネルギー消費量
が増加し、ダブルの要因で人類の活動は増大し、地球に与える負荷
も増えてきました。とはいえ、人口が10億人を超えたのは1800年頃
なので、現在(2006年)の65億人と比べると、まだまだ地球は広かった。
1950年頃でも25億人程度でした。
この頃の地球は、人口の増大に対して、井戸を掘れば水が出るし、
森を開拓すれば畑ができる。新たな油田や鉱山もどんどん発見され、
人類が必要となる水・食料・資源は必要なだけ獲得できました。
技術により、明るい未来が約束されていた幸福な時代といえましょう。
自然の恵み > 人類の活動 という時代です。

20世紀後半になると、人口が30億人、40億人と増え、世界各地で
公害が発生したり、せっかくの畑が塩害などでだいなしになったり、
砂漠化が進行していったりと、様々な問題が起こるようになりました。
1972年に、ローマ・クラブが「成長の限界」(環境問題の古典です)
を発表しました。当時の有識者が未来に対して警告を出したのです。
このあたりから、石油危機や食料問題、水問題を始めとする諸問題
が局地的な問題ではなくなります。
地球が人類に必要なだけの水や食料や資源を提供するにはもう
限界が来ていました。無限だと思えた地球が有限なものとして認識
されたのです。
自然の恵み ≧ 人類の活動 の時代になってしまった。
もしかしたら 自然の恵み < 人類の活動 となり、未来を先食い
している可能性があります。(このあたりは議論の余地があります)

1960年代以降の宇宙開発により、地球全体を宇宙から見た写真
や、人工衛星による地球の観測データが蓄積され始めました。
コンピュータの処理速度向上によるシミュレーションも活用できる
ようになりました。これらの技術を使って未来を予測するこができる
ようになったのは1990年代になった頃でした。
1992年、「限界を超えて」という形で「成長の限界」以降の20年間
のデータを集めて、シミュレーションを行った結果が発表されました。
1997年、京都にて京都議定書が採択されるまで、経済発展と環境
保護のバランスをどうすれば良いのか、多くの人達による議論が
繰り返されたのです。

橘みゆき  2006/03/18

●○● 追伸 ●○●
2100年頃の未来に、歴史家が21世紀を振り返った時、1997年に
合意された京都議定書の枠組みがせめて守られていたら、こんな
状況には至っていなかっただろう。と書かれないことを願うものです。
その願いがこのブログを書こうと思った原動力になっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月17日 (金)

イースタ島の歴史

森林破壊で文明が滅んだ例として、イースター島の歴史を取り上げます。

南太平洋に浮かぶイースター島は「モアイ像」で有名です。
かつて、高度な文明が栄えていた痕跡といえます。
そのおかげで世界遺産に指定されたり、観光客が大勢訪れています。

花粉学に基づく研究により、かつてイースター島にはヤシの木などの
樹木におおわれた緑豊かな島であったことが明らかになりました。
現在のイースター島は森がありません。せいぜい草原程度です。

イースター島の歴史は、5世紀頃、イースター島に人類が上陸した
時から始まります。
人口が少ないうちは、食料が豊富にあり、森も豊かでした。
13世紀になると、人口は7000人に達して、人々はモアイ像を
作り始めました。食料を確保するためと、巨大なモアイ像を運ぶ
ため、大量の木が伐採され、森林破壊が進みました。
1400年頃にはヤシが絶滅し、他の樹木も減っていきました。
1600年には島に森はほとんどなくなりました。
(世界でも珍しい、完全な森林破壊の状態となる)
木の家が作れないため、人々は洞窟に住むようになりました。
漁に出るための船も作れません。
そうなると食料や木を奪い合うようになり人口が急減しました。
(1608年の大戦争など)
環境が劣悪になったのに、船を作る木がないため、島から脱出でき
ませんでした。イースター島にはモアイ像だけが残りました。
キャプテン・クックによって、イースター島が発見されたのは1722年
のことでした。

滅んだ文明の教訓は、おおむね増大した人口を支えるために森を
破壊したため、乾燥化や砂漠化が進み、文明もろとも滅びたという
ケースがとても多いです。四大文明(エジプト、メソポタミア、インダス、
黄河)すべて砂漠の中にあるのは単なる偶然ではありません。
文明が滅んだ原因を調べると、環境問題の重要性が明らかとなり
ます。栄華を極めた文明も、砂漠の中に埋もれ、人々の記憶から
消えていった。そういう繰り返しが人類の歴史と共にありました。

橘みゆき  2006/03/17

【参考文献】

書名:地球環境読本
 -人間と地球の未来を考えるための30のヒント-
著者:加藤尚武(かとうひさたけ)
発行所:丸善株式会社  http://pub.maruzen.co.jp/
ISBN4-621-04900-3 C0036 \1700E
定価:本体1,700円+税
初版2001/07/10

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年3月16日 (木)

地球シミュレータが予測した2100年の地球

このまま抜本的な温暖化対策を行わないと2100年の未来はどうなる
のか? 地球シミュレータの結果が2月に放送されたNHKスペシャル
で扱われていました。
地球シミュレータによる予測は、プランA(このまま何もしない)という
選択をした場合、こうなるよという警告を私達に示しました。

今後100年間に環境崩壊は進んで、2100年の地球はこんな状況となります。
(1) Co2濃度が現在の2倍となる。※現在が350ppmとして、700ppm
(2) 地球の気温は平均して4.2度上昇する。
  高緯度の地域ほど上昇幅が大きい。
(3) 東京の真夏日は現在よりも100日以上増加する。
(4) カトリーナ級のハリケーンによる災害が増える。
(5) アマゾンが乾燥化してジャングルが草原に変化する。
  →この他、世界各地で乾燥化と砂漠化が進行する。
(6) 北極や南極の氷が融けるため、海水面が上昇する。
  →南太平洋のツバイやインド洋のモルジプは海の下へ
(7) 環境の悪化により、世界中で2億6000万人もの環境難民が発生する。
(8) 水不足と食料不足が深刻化する。
  →アフリカを中心に5400万人もの人が飢餓状態となる。
  →北米地域の食料生産量は半減。ロシアは増える。

今のまま手をこまねいていると、2100年にはこんな未来図です。
地球シミュレータは日本最速のスーパーコンピュータです。
将来、地球はどうなっているのか、多くの学者がいろんな仮説をたてて
研究しているのですが、シミュレータによる予測図を示されると、うーん
とうなるしかありません。
計算の前提となるさまざまな条件が正しいかという話もあるのですが、
時と共に環境がどんどん悪化していく様子をアニメーションで見ると、
こんな予測にならないようにしよう! という動機付けにはなります。

●○●○● 用語の解説 ●○●○●
地球シミュレータ http://www.es.jamstec.go.jp/esc/jp/
「地球シミュレータ」は、運用開始時点(2002年03月)で世界最大の
規模と能力を持つスーパーコンピュータであった。そのため、気象
の変動を定量的に評価・予測するのに最適な手段となっている。

橘みゆき  2006/03/16

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004年のCo2濃度は377ppm

 世界気象機関が14日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の
大気中の濃度が、2004年の世界の平均で、前年より1.8ppm増加して
377.1ppmとなったと発表しました。
(共同通信ニュースより)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060314-00000219-kyodo-soci

世界中の人達による経済活動が活発になると、どんどんCo2が増えて
いくわけですし、ある程度温暖化が進むと海や永久凍土に封じられて
いたCO2が大気に出て行くため、増加のスピードがUPすると予測され
ています。
2100年にCo2濃度が500ppmで安定するか否かは、いま私達がどう
行動するかにかかっています。

橘みゆき  2006/03/16

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月15日 (水)

2450年までの温暖化予測

地球シミュレータを使った研究結果を掲載したもので何か良いものを
探したら面白いものがありました。

検索エンジン:Google
検索キー:プランA 地球シミュレータ 予測
Hit数:958件

[PDF]
 超長期の地球温暖化予測を実施 −温室効果ガス濃度の安定化効果を把握−

ファイルタイプ: PDF/Adobe Acrobat - HTMLバージョン
温暖化予測には、米国大気研究センター(NCAR)の大気海洋結合モデル
CCSM3をベース として、世界. 最高速クラスの地球シミュレータに最適化
した計算コード(解像度は大気 約 150km、海洋約 100km)を使用した。
IPCC 特別報告書(2001)の A1B、B1 ...

criepi.denken.or.jp/jp/env/news/env_news02.pdf -

2100年にはCo2濃度が安定すると仮定して、それから先どうなるのかという
ことを研究した結果が掲載されています。
Co2濃度が安定したら、
 (1) 温暖化による深層海流の減少に歯止めがかかる。
   →映画「Day After Tomorrow」のような事態は避けられそう。
 (2) 海水の熱膨張による海水面上昇による海面上昇は長期間続く。
   →南太平洋のツバイや、インド洋のモルジプは海の下へ

ほっとする予測なのですが、これって、2100年のCo2濃度が500ppmで
安定するという低位予測が実現した場合の未来なのです。
一生懸命やって、やっと達成できそうな目標でも、これ位の影響が出ます。
2100年になった時点でもう遅いのかもしれません。
あとは、いかに被害を最小限にとどめるために、できるだけ早く抜本的な
対策を実施するかに、未来の命運がかかってきます。
そう考えると、今を生きる私達の責任はものすごく大きいのです。

橘みゆき  2006/03/15

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プランBを要約した本

「プランB-エコ・エコノミーをめざして」(レスター・ブラウン著)を読むのが
350pもあってしんどい。要するに何が問題でどうすれば良いのか要約
してほしい方に向いた本が本屋に売っていましたので紹介します。
新書なので電車の中でも気軽に読めるでしょう。

ウェッジ選書20で新書サイズ168p。1400円+税で割安です。
「地球環境 危機からの脱出 -科学技術が人類を救う-」
(編著者:レスター・ブラウン他)が要点をまとめています。

この本は、2004年11月09日、帝国ホテル東京において開催された
「高速鉄道国際会議2004 -東海道新幹線開業40周年-
 『地球の未来のために』-高速鉄道は何ができるのか-」
の第一部「科学技術は地球文明を救えるか」を採録したものです。
本の構成は
 第一部 持続可能な社会に向けて (p9-p47、この部分が要約)
 第二部 閾値を超える日が来る前に
 第三部 科学技術は地球文明を救えるか

橘みゆき  2006/03/15

【参考文献】
ウェッジ選書20
書名:地球環境 危機からの脱出 -科学技術が人類を救う-
編著者:レスター・ブラウン、デヴィッド・ハウエル、黒川清、薬師寺泰蔵、
     十市勉、植田和弘、藤島昭、松井孝典
発行所:株式会社ウェッジ http://www.wedge.co.jp/
ISBN4-900594-85-7 C0330 \1400E
定価:本体1,400円+税
初版2005/07/29

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月14日 (火)

レスター・ブラウンのプランB

アースポリシー研究所の所長、レスター・ブラウンさんは、「地球白書」や
「フード・セキュリティ」、「エコ・エコノミー」などの多数の本を書いています。
環境問題のベースとなる資料として活用しています。

2003年に書かれた「プランB -エコ・エコノミーをめざして」は、日本語訳
もされています。とても中身が濃い良書です。今日はこの本の話題です。

プランBとは何か? 簡単に言うと、予定していた計画(プランA)が何らか
の事情でできなくなったので、代替案(プランB)を用意したということ。

環境問題としての未来への計画として、ブラウン博士は
 プランA 「現在のまま、何も対策を打たない」(2章から6章まで)
 プランB 「破滅を回避するためにどんどん手をうつ」(7章以降)
の2つを提示しています。
このままこまねいていると、プランAのまま、ずるずると時が過ぎていき
環境がどんどん破壊されてしまいます。
プランBは、目次を羅列すると、ハードルは高い。
 7章 水資源の利用効率を1.5倍に高める
 8章 土地の生産性を高める
 9章 炭素排出量を半分に減らす
 10章 社会的課題に果敢に取り組む
   人口の安定、教育、エイズ予防、etc

私としては、プランAのまま手をこまねいているはずはないと考え、
プランX 「地球以外に移住しよう。とか、強制的に人減らしをしよう」
という解決策も入れたいところですが、こうならないようにするには
どうしたら良いかを考えたいので、いまのところ無視します。

このブログのタイトルである「水素文明への転換」というのは、
プランBの一部なのかもしれませんが、プランC(代替案その2)
という位置づけで、このブログでは扱っていきます。

橘みゆき  2006/03/14

【参考文献】

書名:レスター・ブラウン プランB -エコ・エコノミーをめざして
著者:レスター・ブラウン
発行所:ワールドウォッチジャパン  http://www.worldwatch-japan.org
ISBN4-948754-16-1 C0034 \2500E
定価:本体2,500円+税
初版2003/12/01

| | コメント (2) | トラックバック (0)

何もしなくても時は進む

京都議定書で日本はCo2の排出量を-6%にしましょうという目標が
達成できそうにありません。なぜでしょう?

こんな例え話で考えましょう。
川の近くに家があって、上流に工場がある。
工場から有毒物を含んだ廃水が川に流れているとしましょう。

自宅の近所とかだと悪臭や汚れが目につきますから、なんとか止めようと
工場の経営者に働きかけるでしょう。自分が関係者ですから当然です。
これが、自分の近所でなく、遠方であって、TVニュースで地元の人が反対
運動していると伝えられたら? 多くの人は、何もしないでしょう。
いい悪いを別としたら、自分に影響がなければ関係ないと思うものです。

もし、その工場で作っている製品が安くて便利でよく購入している人の場合、
工場が操業を止めたり、製品の価格が上がったら困るから、立場が変わり
ます。安いんだからいいじゃないかと言うかもしれません。

環境問題って、自分の置かれている立場が変われば、意見が変わるので
大勢の意見を集約すると、「総論賛成、各論反対」ということになります。

未来に対する責任がない、現在がよければいい、そう思っているうちは
今現在とりたてて被害がないのなら何もしない/できない、そういう結論に
なってしまいがちです。

誰かがリーダーシップをとって、工場の経営者に公害対策をするための投資
を決断させるまで、有毒物の垂れ流しは続きます。
その人は、「子供達にきれいな川を残すのは、私達の義務だ」と思ったから
行動しました。

工場1つとっても、こんな具合に、いろんな人の利害が対立します。
地球全体の温暖化を止める(遅らせる)ために、経済活動を抑えようという
意見がまとまらないのは、この例えを拡大したようなものです。

未来がどうなるのか予測し、より良い未来にするために、今を生きる私達が
ない智恵をしぼって考え、順次対策を実施していく。こういったアプローチを
とらないと環境問題なんてやっていられません。

100歳まで長生きする人は少ないのですが、自分の死後のことは知らない
という立場を取る人が多いように思えます。

時の流れは止められません。
過ぎ去った時は、もう戻りません。
何もしなくても時は進み、刻々と環境破壊が進んでいきます。

橘みゆき  2006/03/14

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月13日 (月)

NHKスペシャル「気象大異変」

友人に2月18日にメールした内容です。  橘みゆき 拝  2006/03/13

**********
昨日と今日のNHKスペシャルは2日連続で環境問題を扱っていました。
とても良い番組であったと共に、考えされられました。
京都議定書で合意された6%削減の枠組みでも達成するのが困難なのに、
この番組で提唱する2050年までにCO2排出量の半減はできるという想定を
実現することは不可能に近いからです。
可能性としては、省エネルギーと熱効率向上により、あまりCO2を発生させない
ことと、農業で使う水を大切に使うことであるが、それとて人口が増えれば
パーとなる。大規模な疫病などで人口を強制的に減らすしか策がないという
事態に至る前に、現時点でやれることをやるべきでしょう。

橘みゆき 拝  2006/02/18

第一回は見逃しましたが、第二回は見ることができました。
あらすじはこんな感じ。

番組の解説者はIPCC前議長のDR.ロバート・ロトール。
今後100年間に環境崩壊は進む。
今後100年間で地球の気温は平均して4.2度上昇する
その影響で、世界各地での乾燥化(砂漠化)と、北極や南極の氷が融ける。
これは世界中の食料不足と水不足をもたらす。
アフリカを中心に5400万人の人が飢餓となる。
アマゾン川流域の大森林地帯は乾燥化により砂漠になる可能性がある。
ロシアは食料増産になるが、地中海沿岸、アフリカ南部、インド北部、東南アジア
が減産となる。最も減産となるのが北米地域。半分程度になる。
温暖化による海水面上昇で世界中で2億6000万人の人が住むところがなくなり
環境難民となる。これだけの人が移動すると移住先に元々いた人との間で
トラブルが続出する。

(NHKのHPでの番組紹介)
http://www.nhk.or.jp/special/
NHKスペシャル 二夜連続シリーズ「気象大異変」

アメリカ南部に米国災害史上最悪の被害をもたらした巨大ハリケーン・
カトリーナ、スペインを襲った145年ぶりという小雨、そしてアマゾン川
を干上がらせた記録的な大渇水・・・
去年一年間だけでも枚挙にいとまのないほどの異常気象が世界のあちこち
で発生した。今後、地球が温暖化するとき一体何が起こるのか。
今、世界中の科学者たちは、スーパーコンピューターを使って今後100年
の気候を予測しようとしている。シリーズでは、未来の予兆とも言える
気候異変の現場をルポルタージュしながら、最新のシミュレーション研究
をもとに、今後100年間の温暖化した世界を描き出す。 

第1回 異常気象 地球シュミレータの警告
2006年2月18日(土)午後9時~9時52分  

 去年、米国史上最悪の被害をもたらした巨大ハリケーン・カトリーナ。
地球温暖化が原因ではないかと考えられている。将来、温暖化は人類に何を
もたらすのか。世界屈指の計算速度を誇る日本のスーパーコンピューター
「地球シミュレータ」は、私たちの未来に横たわる危機を子細に予測して
いる。百年後、世界のCO2濃度は倍増し、気温は最大4.2度上昇する。東京は
奄美大島付近の気温になり、真夏日の日数は100日以上に増加。正月は紅葉
の真っ盛り・・・。気温の上昇は世界中で熱波による死者の増加という突然の
災害をもたらす。2003年、ヨーロッパに3万人を超える死者をもたらした熱波
は、まさにその予兆だったと考えられている。さらに温暖化は、極端な気象
災害をもたらす。台風やハリケーンなどの熱帯低気圧は巨大化する。
カトリーナ級の台風が本州を襲い、暴風による被害が激増。
 異常気象に翻弄(ほんろう)される現在の世界をルポしながら、
「地球シミュレータ」の詳細な計算結果をもとに、コンピューターグラフィクス
を駆使し百年後の地球の姿を映像化する。

第2回 環境の崩壊が止まらない
2006年2月19日(日) 午後9時~9時52分

 去年、スペインと南米アマゾンを数十年ぶりの記録的な干ばつが襲った。
「地球シミュレータ」の計算によれば、これは未来の地球の姿の予兆である。
百年後、地中海沿岸では耕地の乾燥化が進み、アマゾンにはアラビア半島の
面積を超える広大な砂漠が出現するという。
第2回は、今後百年間に予測される、温暖化による生態系と人類への影響を探る。
温暖化は、世界の食料事情を激変させる。日本では、北海道で稲の収量が増加
するが、他の地域では減少するため全体では10%の減収となる。リンゴの生産
適地は本州から北海道へと移動し、西日本の太平洋側で生産されるミカンは、
本州内陸部と日本海側で作られるようになる。また、死をもたらす熱帯病の
デング熱が徐々に拡大してきているが、百年後には九州南部や米国南部が
感染危険地域に入る。海面上昇が進めば、今世紀末には2億6千万もの人々が
環境難民になる可能性がある。こうした悲劇を避けるには、どうすればよい
のか。シミュレーションによれば、温室効果ガスの排出量を2050年に世界全体
で50%削減しなければならない。果たしてそれは可能なのだろうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ブログ開設

はじめまして、本ブログの管理人、橘みゆきです。

このブログは、「水素文明への転換」というタイトルです。
20世紀は石油文明と言っても良いでしょう。
ところが、その石油も産出量が上限を迎えたようです。
このまま何もせず手をこまねいていると、過去に滅んだ文明と同様、
将来を生きる子供達が大変苦労することとなります。
新たなエネルギー源を探す必要があります。
周りを見ると、水素エネルギー周辺に活路が見えそうです。
そういうわけで、21世紀のうちに、石油文明から水素文明に転換すれば、
未来が開けるのではないか。
21世紀から水素文明の始まることを願って、このブログを立ち上げました。

このブログを通して、明るい未来の姿を模索していきましょう。

橘みゆき  2006/03/13

| | コメント (0)

トップページ | 2006年4月 »